NHK辞めた「30歳女性」収入激減も"手にしたもの" 「カンボジアの病院で契約社員に」転職の訳は?
東洋経済オンライン / 2024年3月7日 12時0分
「転職」と聞いてどんなイメージを思い浮かべるだろうか。
「キャリアアップのために」というポジティブなイメージ。はたまた「過酷な労働環境に耐えかねて移る」ネガティブなイメージ。
今の自身の仕事や職場環境、置かれている状況により様々だろう。
そんな転職だが、ここに一人、NHKの正社員の記者職から、国際医療NGOの「ジャパンハート」に移り、カンボジアの病院で契約社員として働く女性がいる。
彼女はなぜNHKから飛び出したのか。その本音に迫ってみた。
*この記事のつづき:NHK元記者が見た「カンボジア医療」超過酷な現実
NHKを辞めて、カンボジアの病院へ
NHKといえば、日本国民の誰しもが知る公共放送局であり、日本の報道の中枢を担っていると言っていいだろう。
【写真を見る】NHKを辞め「カンボジアの病院」で契約社員として働く藤田陽子さん(30歳)その素顔と、現地の子どもたち・病院の様子
そんなNHKで記者を勤め、ジャーナリストとして本格的に歩み始めた最中、NGOに転職を果たした異例の人物がいる。
藤田陽子さん(30歳)。現在、「ジャパンハート」のカンボジアの病院で広報スタッフとして勤務している。
いったい、なぜ彼女はジャーナリストとしてのキャリアから離れたのか。
彼女の話を聞くうちに見えてきたのは「自分自身が本当に幸せを感じること」を仕事にどう結び付けるのか、そして今の日本人の仕事に対する価値観と生き方に対するメッセージだった。
藤田さんが「国際的な仕事をしたい」と思ったのは早く、小学生の頃だった。
「大きなきっかけがあったとかではないのですが、なんとなく小学生の頃から興味があったんです。英語ができるとカッコイイなと思ってました」
「英語で仕事をする」ということに、なんとなく憧れていたという。
「職人の父の背中」を見て育つ
「父は、脳性麻痺などで身体が不自由な人のために椅子や車いすを造る職人なんですが、自営業なのに、経営は二の次、みたいな感じで。母が幼稚園の先生をやっていたので、それで一家の生活は支えられてましたね」
町田にある自宅近くに工房を構え、黙々と車いすなどを仕上げる父を見て育った。
手造りの椅子や車いすは、使う相手に合わせて繰り返し調整が必要で、月に1~2台仕上げるのがやっと。当然、儲けはほとんど出ない。
使う人や支える家族のためにと工夫すればするほど費用がかさんでしまうが、相手のことを考えると最小限しか請求できない。曰くボランティアみたいなものだったという。
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