株価が暴落するかしないかは大した問題じゃない バブルで何を失ってしまったのか
東洋経済オンライン / 2024年3月9日 8時30分
実は、これはJRAだけではなく、日本のすべての産業のすべての企業にいえることだろう。グローバル経営が当たり前になった今、世界標準というより、法律や制度上、大前提になっているものを明確に意識する必要がある。
誰がボスなのか。ボスは誰に指示を出すか。そういう当たり前のことを当たり前に行い、その前提で、実力による競争を行い、優秀なボスがとことん偉くなり、ダメなボスは淘汰されていく。この基本中の基本が、多くの日本企業でできていない。
JRAの調教師においては、とりわけ成立が難しい産業構造(調教師を取り巻く環境)となっている。これこそ、真っ先に改善すべきことである。具体的な提案は、次回にしたい。
さて、週末の10日は中京競馬場で金鯱賞(第11レース、芝、2000メートル)がある。すっかりG1級のG2として重要なレースのポジションを獲得した。
今回は、現在のJRA所属騎手の2大スターである、クリストフ・ルメール騎手と川田将雅騎手の一騎打ちだろう。
ルメール騎手が騎乗するドレッツァは昨年10月の菊花賞がとてつもない勝ちっぷりであったが、あれは馬がすごいのか、機転を利かせて突然逃げたルメール騎手がすごいのか、それともほかの馬が弱すぎたのか。まったくわからないので、ここが試金石。なので、確実にG1級で川田騎手が騎乗するプログノーシスが本命。単勝。
※ 次回の筆者はかんべえ(吉崎達彦)さんで、掲載は3月16日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
小幡 績:慶應義塾大学大学院教授
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