「会うことに疲れた」35歳女性が陥った"婚活うつ" 「頑張った人が報われるとは限らない」のが現実
東洋経済オンライン / 2024年3月14日 11時40分
婚活すれば結婚できると思い、お見合いを続けていても、結婚をしたいと思える人になかなか出会えない。最初は前向きな気持ちで始めた婚活だったが、何を判断基準にして相手を見極めたらいいのか、だんだんとわからなくなって八方塞がりになる。
そして、婚活疲れを起こして、気持ちが沈んでいく……。
仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声とともにお届けしていく本連載。今回は、“婚活うつ”からの脱却方法を一緒に考えていこう。
友人が成功したのだから
みやび(35歳、仮名)は、婚活を始めて1年になるのだが、先日こんな相談をしてきた。
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「何だか人と会うことに疲れてしまって、お見合いをしても、お相手のことを肯定的に見られなくなりました」
彼女が婚活を始めたきっかけは、大学時代の親友の結婚だった。「結婚相談所に入って婚活をしていた」ことは聞いていたのだが、そこから半年で、1つ上の上場企業勤務の男性との結婚を決めたのだ。
入会面談に来たときに、みやびは言った。
「やっぱり行動することが大事だなって。友人はお見合いを始めて3カ月目くらいで今の旦那さんになる人に出会って、3カ月で結婚を決めたそうです。彼女から、『もう35歳だし、普通に生活していたら、結婚相手に出会うことなんてほとんどないよ。登録して婚活したほうがいい』と勧められました」
また、「もう時間は無駄にできないんだから、結婚する意思のある男性に出会っていったほうがいい」ともアドバイスされたという。
写真スタジオで清楚な明るい雰囲気の写真を撮り、登録をすると、みやびには多くの申し込みがかかった。そんななかで、彼女が相手を選ぶ条件を、4大卒以上、年収600万円以上、年齢はプラスマイナス3歳、今の仕事を辞めたくないので、相手の居住地も仕事場に通える範囲と限定した。
かなり条件を絞り込んでいるのだが、これも結婚した友人が、これらの条件を満たす男性と結婚できていたからだ。
そして、見合いをしていったのだが、仮交際に入っても1、2度会うと、みやびから交際終了を出すか、相手から交際終了が来るかで、どうも先に進めずにいた。
彼のことは好きではない
そんななかで半年経ち、たつお(32歳、仮名)と真剣交際に進むことになった。ところが真剣交際に入った途端に、たつおが地方へ転勤することが決まった。
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