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1浪早稲田大「学歴厨を生業にした」彼の驚く半生 Xでじゅそうけんを運営、受験情報を発信する

東洋経済オンライン / 2024年3月17日 11時20分

地元の名古屋大を目指す人が多い中、こうした思い切った選択を取れたのは、今の彼を形作る”あるSNS”を始めたことも大きいようです。

「高校2年生のときにTwitterを始めたんです。そこで『受験界隈』があることを知って、さまざまな投稿を眺めていました。衝撃でしたね。今まで、地方の秀才である周囲の同級生のサンプルしか知らなかったのですが、東大模試でA判定や、全国順位1桁の点数の模試結果をSNSに載せて『微妙やったわ〜』と言う、灘生や開成生を見てしまったんです。それ以来、休日に7~8時間は勉強していたのですが、日本トップランカーのツイートが面白すぎて勉強の合間にずっと見るようになりました。それが、自分のTwitter人生の原点です」

いまXで約9万人のフォロワーを誇る彼の原点は、高校時代にあったのです。

彼の人生を変えたSNSの”受験界隈”

こうして当時はまだ珍しかったSNSを駆使し、全国のライバルの動向を見ながら勉強を続けた伊藤さんは、センター試験で8割を確保。名古屋大なら射程圏内でしたが、一橋大を受けるには物足りない点数でした。

結局、念願だった東京の大学からは1つも合格をもらえず、かろうじて同志社大学の法学部に合格し、現役時の受験を終えます。彼はここで、同志社大には進まずに浪人を決断します。

その理由は「Twitterの”受験界隈”を見ていたから」だったそうです。

「早稲田に受かったら行っていたと思うのですが、ネットの世界で強者をたくさん見ていたので、単純に自分の知らないもっと上の世界を見たいと思ったんです。それで、浪人の1年間は河合塾に通うことに決めました」

彼は1浪の生活も、現役と同じく東京の有名大学を志望し、難関大を狙うクラスに入ります。「教育機関に通うのが人生で初めてだった」と語る彼は、予備校の授業に感激し、勉強にも精を出すようになります。

「プロの授業を初めて受けて、こんなに教えるのがうまいんだと感動しました。ずっとネットで収集した情報を生かして、自己流で勉強していたのですが、塾の先生を信頼して、朝早く起きて予備校に行き、21時くらいまで自習して帰る生活を送りました。もちろん、この1年間も、2ちゃんねるの『大学受験サロン板』と、Twitterの『浪人界隈』はチェックしていました(笑)」

「友達がたくさんできた」と語る有意義な浪人生活を送った彼は、判定も志望大学群は軒並みA〜B判定が並ぶようになりました。

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