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いったい「異次元緩和」をする必要はあったのか? 「壮大な実験」の失敗ではっきりしたことは何か

東洋経済オンライン / 2024年3月23日 8時30分

つまり、このような日本社会の人々、経済主体の構造的な行動原理の欠陥に問題があったことが、今回、はっきりしたのである。これは構造的な問題であり、30年の間により強まった可能性もある。

だが、だとしても、はっきりとした構造的な問題であるから、金融政策でそもそも解決ができるはずのない問題だったのだ。それは最初からわかっていたのだ。

したがって、壮大な実験は失敗したのではなく、最初から間違っていたのであり、この点においては、異次元緩和は最初から間違っており、やる必要のない実験であり、副作用のほうは確実であり、はっきりわかっている政策だったのである。

日本経済はバブル崩壊後、「失われた30年」などとも言われるが、最後の10年は「異次元緩和により失われた」ともいえるのである。

(本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)

競馬である。

24日の日曜日は、中京競馬場で高松宮記念(第11レース、芝1200メートル、G1)がある。日本において正々堂々と行われ、かつキングオブスポーツである競馬、しかも世界最高峰レベルである日本競馬の、最高峰のG1レースということで、徹底的にスポーツベッティングを楽しみたい。

G1高松宮記念の狙い馬は?

狙いはルガル(3枠6番)。

もう少し人気がないと思ったのだが、みな考えることは一緒なのか。3番人気あるいは2番人気になってしまうかもしれないが、4歳の成長力、前走の圧勝から、このままG1制覇を期待したい。

一方、思ったより人気がなさそうなのが、マッドクール(1枠2番)。「小幡はマッド、植田総裁はクール」ということで、語呂からもこちらも。2頭をパドックとオッズを見ながら、どちらかの単勝で勝負したい。

※ 次回の筆者はかんべえ(吉崎達彦)さんで、掲載は3月30日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

小幡 績:慶應義塾大学大学院教授

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