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ホンダ新型「アコード」万人に受けるセダンだった 乗ってわかったシーンを問わない万能さに驚く

東洋経済オンライン / 2024年3月27日 13時0分

新型モデルのハイブリッドシステムは、こうしたシーンでエンジンモードを継続する設定となっていることが、こうした余裕ある走りを生んでいるのだろう。ホンダのe:HEVでは、前述のとおり、高速道路などエンジンの得意領域では主にエンジンの駆動力で走行するエンジンモードへ自動で切り替わる。だが、先代モデルでは、80km/hなどのゆるい加速時には、エンジンで走行しモーターで走るハイブリッドモードに切り替わり、燃費を優先する。その後、車速を上げようとアクセルを踏むと、再びエンジンモードに切り替わる設定となっていた。その際、従来の仕様では、切り替え時に出力のロスが生じる場合もあった。

その点、新型はエンジンモードの継続によりその問題を解消。さらに、ゆるい加速時にはバッテリーのアシストでエンジンの作動負荷も低減するなど、エンジン回転数を低く抑えることで、静粛性も両立する。実際に高速道路の走行時でも、室内はとても静かだった。加速時の唸るようなエンジン音はもちろん、ロードノイズなどの雑音もほぼ聞こえない。そのため、12ものスピーカーを搭載する「BOSEプレミアムサウンドシステム」から流れる70年代ロックなど、筆者が好みの音楽もじっくりと堪能でき、心地よいクルージングを味わえた。

なお、新型は、出力特性などを向上させつつ燃費性能もアップ。WLTCモードの高速道路モード値を22.6km/Lから23.6km/Lにアップ、WLTCモード総合値も22.8km/Lから23.8km/Lと、全体的に燃料消費量を低減させていることも注目だ。

ホンダセンシング360の機能について

高速道路では、ホンダセンシング360の搭載により、進化した「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」の機能も試してみた。ACCとは、ご存じのとおり、アクセル操作をせずに設定速度で巡航できるほか、車間距離を自動で保ちながら前車を追従する機能だ。アコードの場合は、従来の「ホンダセンシング」を搭載した先代モデルにも採用した渋滞追従機能もついており、渋滞などで前車が停止すると自車も停止。前車が再び発進すると、ドライバーの操作で追従を再開する機能も有している。

ちなみに、新型アコードが採用する安全運転支援システムのホンダセンシング360は、フロントセンサーカメラを進化させ、有効水平画角を従来の約90度から約100度へ拡大。また、フロントと各コーナーに計5台のミリ波レーダーを装備したほか、リアコーナーレーダーが行う後ろ側方の検知範囲も、従来の25mから90mに伸ばすなどで、360度センシングを実現する。これら進化により、新しく「前方交差車両警報」、「車線変更時衝突抑制機能」、「車線変更支援機能」といった3機能を追加。ACCも改良されるなどのアップデートが図られている。

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