「気を遣いすぎる」のは、日本人の長所か欠点か? "なあなあ"の国・日本が「誇れるもの」もある
東洋経済オンライン / 2024年3月28日 8時0分
音楽家、プロデューサーのつんく♂さん、連続起業家としてさまざまな事業を手がける孫泰蔵さんの対談。
2023年、つんく♂さんが『凡人が天才に勝つ方法 自分の中の「眠れる才能」を見つけ、劇的に伸ばす45の黄金ルール』、孫泰蔵さんが『冒険の書 AI時代のアンラーニング』をそれぞれ刊行。お互いの著書を読み、仕事論からAI時代の話まで、深い話は尽きることなく盛り上がりました。
今回は、日本と海外の仕事のとらえ方の違いや、そこから生まれるメリット、デメリットについて話し合います。第4回目(全6回)。
*この対談の1回目:「仕事で成功するのはプロか天才か?」意外な結論
*この対談の2回目:AI時代「子どもが不登校でも"問題"ない」本当の訳
*この対談の3回目:日本の会社員が「世界中から嫌われる」納得の理由
ネイティブ同士は「なあなあ」「ふわっと」なりやすい
孫:日本は特に同調圧力を感じ取りやすいと思います。
【写真で見る】「気を遣いすぎる」のは、日本人の長所か欠点か?"海外の視点"を取り入れて解説する、つんく♂✕孫泰蔵氏
相手を慮って、気を遣い合って……というのは決して悪いことではないけれど、気を遣いすぎた結果、「既存の範疇外のことをしたらまずい」という空気があるんですよね。
つんく♂:たしかに、何をするにも周りを見てから、ですよね。
孫:日本で仕事をしていると、基本的に日本人とばかり会って、日本語でやりとりしますよね。
ネイティブ同士の世界にいると、みなまで言わなくても「いつもの感じでさ。うまくやろうよ」「わかりました。うまくやりますわ」みたいに進むでしょう。
つんく♂:いわゆる「なあなあ」の世界ですね。
孫:外国人がいたら「うまくやりましょうってどういうことですか?」と聞かれますから、きちんと説明しなきゃいけないですよね。
ネイティブ同士の世界だと、ふわっと進んでやりやすい面もあるでしょうが、いざうまくいかないときに、なぜうまくいかないのか、どこを変えたらいいのかが見えないんです。
だから、うまくいかなくても「よくわかんないっすねー」みたいに相変わらずふわっとして、結局、停滞してしまうんですよね。
言い出しっぺが悪者になる世界
つんく♂:うまくいっているときは、「古いやり方はやめよう」「もっといい方法がある」なんて言い出した人が悪者になりますよね。もっとよくしようと思って言っているのに、「あいつが言ったからめんどうくさいことになった」みたいな感じで。
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