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「この木なんの木」と深い縁、ポール与那嶺の半生 ポール与那嶺さんにインタビュー(前編)

東洋経済オンライン / 2024年3月28日 11時0分

短期的にみんなに好かれたいからというのでは、経営者やリーダーには絶対なれないですよね。中長期的にチームメンバーやコミュニティー、社会に貢献することに対して判断することが大切だと思っています。

ダニエル議員から聞かれたこと

―――もうお二人、親交の深い日系人の方といえば、ハワイ出身のダニエル・イノウエ連邦上院議員とアイリーン・ヒラノ・イノウエさんがいらっしゃいます。ポールさんはお2人が創設した「米日カウンシル」の理事長に指名され、2022年まで後継を務められていますね。追悼の意味も込めてお二人との思い出を聞かせてください。

ダニエル議員とは私が小学生の頃からの長い付き合いでしたが、社会人になって初めてワシントンでお会いしたときに、彼から「自分自身に対して何にいちばんプライドを持っているかわかるか」と聞かれたんですよね。

「なんですか」と尋ねると、彼がハワイからワシントンに行き議員になってから、ほかの議員が「ジャップ(日本人に対する差別的表現)」という言葉を使わなくなったことだ、というのです。それがいちばん印象的でした。

だから自分の次の日系人の政治家を育てていきたいと言っていた。それで米日カウンシルが発足して、私に理事になってくれないかと言われて。もちろんなりますと答えました。

彼はアメリカが強い国である理由は多様性があるからだと言うんですね。そのダイナミズムの中に日系コミュニティーも含まれるから強い国になったんだと。

彼はアメリカ人としてアメリカ合衆国のためになんでもやりたいという意識があった。そのダイナミズムを維持するためにも、日系コミュニティーは継続し成功しなければいけない。

どのエスニックコミュニティーも重要

日系人だけでなく、中国系、韓国系、どのエスニックコミュニティーも重要であるという発想ですよね。それにものすごく感激しました。奥さまのアイリーンさんは、日米間をもっと密な関係にして両国でウィンウィンになる仕組みにしていきたいという思いでした。

アイリーンさんが亡くなる1週間前に私に連絡があり、米日カウンシルの理事長をやってくれないかと言われて。2年間務めましたが、私にとって非常に意味のあることでした。

(後編は3月29日に配信予定です)

座安 あきの:Polestar Communications社長

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