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「社会貢献活動の支出額が多い」100社ランキング トップは199.0億円で2位に大きな差をつけた

東洋経済オンライン / 2024年4月12日 7時30分

「社会貢献活動の支出額が多い」100社ランキング

企業は本業の事業活動だけでなく、世の中に多く存在する社会課題を社会貢献活動で解決しようとしている。では、社会貢献に積極的な企業はどこなのか。『CSR企業総覧(ESG編)』2024年版に掲載している社会貢献活動支出額のランキングでご紹介していく。

【ランキングを全部見る】「社会貢献活動の支出額が多い」100社ランキング

2位以下を大きく突き放すトヨタ自動車

2022年度の社会貢献支出額トップは199.0億円でトヨタ自動車だ。同社は2011年、2013年とCSR企業ランキングトップの日本を代表する企業。2022年調査から東洋経済CSR調査への回答はないが、公開情報からデータを集め、『CSR企業総覧』に掲載している(直近の2024年CSR企業ランキングは情報開示の少なさなどから173位)。

金額は2020年度187億円、2021年度167億円と2位以下を大きく突き放す。なお数字は同社単体と主要子会社をあわせた連結ベースとなっている。

自然災害にモビリティで貢献する「トヨタ災害復旧支援(TDRS)」で車両無償貸与、平時の体験会を含む車中泊を実施。「科学のびっくり箱!なぜなにレクチャー」では自社社員がプログラム開発・講師を務める小学生対象の科学工作教室を1996年から継続している。

トヨタ自動車東日本(コンパクトカー製造)での雇用創出、トヨタ東日本学園での人材育成、スマートグリッド技術を活用した農商工連携事業のほか、災害に強いまちづくりへ向けた地域との連携も進めている。

2000年に創設した公募制の「トヨタ環境活動助成プログラム」では、NGO・NPOの生物多様性などのプロジェクトを支援。2015年に立ち上げた「オールトヨタ自然共生ワーキンググループ」による地域・関係会社との連携活動や、「自然と共生する工場」をコンセプトに生態系保全活動を展開する。

「トヨタ白川郷自然學校」や「トヨタの森」の運営、プロジェクト等を通じ、人材育成や希少種保護、環境保全を含む多彩な活動を実施している。

2位以下のランキングの顔ぶれは?

2位は日本電信電話の85.2億円。国内グループの連結ベースで社会貢献活動に参加した社員の活動費も含んでいる。

総務省主催のインターネットの安心・安全な利用に向けた啓発活動「e-ネットキャラバン」に全国の自社グループ各社より社員の登録を行い、講師を派遣するなど本業に関する取り組みは幅広い。

それ以外も自社グループ各社で、全国各地の事業所等近隣地域の環境美化・環境保護を目的に地域清掃活動を実施する環境クリーン作戦を展開。野球、サッカー、ラグビーなどのスポーツイベントへの寄付・協賛や社員ボランティア派遣なども行っている。

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