「青と黄色のVポイント」で変わる事、変わらない事 さらに競争が激化する「共通ポイント」サービス
東洋経済オンライン / 2024年4月19日 7時10分
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営する「Tポイント」と三井住友カードの「Vポイント」が統合した「青と黄色のVポイント」が、4月22日にスタートする。これによって今までのTポイントやVポイントはどうなるのか? 気になる新しいVポイントのサービスについて解説する。
【画像で見る】「Tポイント」と「Vポイント」が統合して青と黄色のVポイントが誕生
TポイントとVポイントについておさらい
Tポイントは2003年からいち早くサービスを開始した共通ポイントのパイオニア。そのため認知度が高く、約7000万人のアクティブユーザーを抱える。その一方で加盟店は国内15万店に止まり、近年ではポイントの強みにやや陰りが出つつあった。
その大きな理由として、2019年11月に大手コンビニの中で唯一、Tポイントが貯まるファミリーマートがマルチポイントを開始し、dポイントや楽天ポイントでもポイントが貯まるようになったことが挙げられる。
加えて2022年3月末には、通話や通信料で貯まっていたソフトバンクのTポイントの付与が終了。新しいポイントの「ソフトバンクポイント」(PayPayポイントに交換可能)へと移行した。
その時には楽天モバイルは楽天ポイント、ドコモはdポイント、auはPontaという体制が出来上がっていたので、Tポイントは携帯キャリアの後ろ盾を持たない形になった。このことからTポイントの先行きが不安視されていたところ、2023年6月にVポイントとの統合が発表されたというわけだ。
一方、Vポイントは三井住友カードの利用で貯まる「ワールドプレゼントポイント」を、2020年6月に改定したもの。その時に三井住友銀行のサービスの利用でもVポイントが貯まるようになり、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)の共通ポイントとなった。
三井住友カードが発行するVisa・Mastercardは、国内750万店、世界200以上の国と地域にある1億店以上(Visaの場合)で利用でき、国内外の多くの加盟店でVポイントが貯まる。とはいえSMFGのサービスに限られることから、アクティブユーザーは1600万人と、他の共通ポイントに比べて少なかった。
そんなTポイントとVポイントが統合することで、会員数8600万人(重複あり)という日本最大規模のポイントサービスが誕生する。加盟店も国内750万店、世界1億店以上と国内外に大きく広がり、ポイントが貯まりやすく、使いやすくなる。
新しい「Vポイント」はいったいどうなる?
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