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起業したら「二番煎じを究める」が意外と有効な訳 「成功している誰かのやり方をマネる」が近道

東洋経済オンライン / 2024年4月23日 19時0分

二番煎じの究め方とは(写真:yosan/PIXTA)

地道に稼ぐ経営者の共通点は、「成功している誰かのやり方を、空いているほかの市場に持っていく」こと。

新規性や差別化などは考えず、成功事例を徹底的にマネして、同じことをしていない市場に持っていっているだけなのです。「それなら、Appleをマネしたい」でもいいのでしょうか。

ネットや本にあふれる膨大な知識を学ばなくても、起業で成功を収めることができる。地道に稼ぐ経営者のノウハウを体系化した書籍『どんなビジネスを選べばいいかわからない君へ』(村上学・著)より、一部を紹介します(全3回中の第3回)。

成功したやり方を完コピする

二番煎じを究めるとは、「成功している誰かのやり方を、空いているほかの市場に持っていく」こと。成功している誰かのやり方を完コピする(=マネる)方法を解説します。

【図版で見る】マネできるかどうかを考えるための指標「人的リソース」と「資本リソース」

では、最初にマネる方法を簡単に説明しましょう。

・参考にすべき企業をベンチマークとして10社リストアップ
・各社を分析し、自分に適した1社を選んで完コピする

ベンチマークとなる対象は、自分と親和性のある企業です。それは、現在の自分の人的リソース、資本リソースでマネられるところを指します。

たとえば、本屋で起業しようと思ったら、大型書店をマネるのは難しいので、まずは個人で成り立っているお店を調べてみます(もし見つけられなかったら、それはやるべきではないということ)。

そしておそらく、独立系書店が1つの候補として選ばれるでしょう。独立系書店は、本業である本屋にほかの業態(イベント、雑貨、カフェなど)を掛け合わせたもので、近年その数を増やしています。

親和性のある企業というと、本屋なら本屋と考えるかもしれませんが、もともと独立系書店はターゲットが同じであろう「ヴィレッジヴァンガード」など雑貨系のお店のほか、本をフロント商品として、バックエンドで利益率の高い雑貨や、飲食を提供して利益を確保しているブックカフェを参考にしているはずです。

つまり、親和性が高いという意味では、ベンチマークの候補になります。そのお店がどんな見せ方をしているのか? どこの業界に位置しているかによって、候補は広くとらえられるのです。

一方、銀座の蔦屋書店といった書店はベンチマークとして適切ではありません。蔦屋書店の規模感はもちろん、個人では(テナントとして入っている)スターバックスと組むのもむずかしいですし、そもそもマネタイズも異なります。

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