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「水卜アナ出世に憧れない若手」意外と多い"なぜ" "日テレの象徴"とされるが後には続かない?

東洋経済オンライン / 2024年6月5日 9時0分

世間からの好感度は抜群で、日テレ内最年少での出世も果たした水卜麻美アナ(画像:日本テレビ「ZIP!」公式サイトより)

日本テレビの水卜麻美アナウンサーが、異例の出世を成し遂げたことが話題だ。6月1日付でアナウンス部の「チーフスペシャリスト」に就任。新設された役職だが、管理職であり、社内では最年少だという。

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また水卜アナは、好きな女性アナウンサーランキングでも2017年に5連覇を果たし、殿堂入りしている。以降も類似するランキングで名前がよくあがることから、“社内での出世も世間の人気も両方手に入れた稀有なアナウンサー”と言っても過言ではないだろう。

しかし、である。“未来の女子アナ”たちからは「水卜アナのようになりたい!」という声があまり聞こえてこない。局の女性アナウンサーの頂上と言っていい位置に立っても、憧れる声が聞こえてこないのだ。なぜだろうか。その理由を本稿で考えてみたい。

(以下、敬称略)

「あれは、目指すもんじゃない」

筆者は2009年発売の女子アナ志望者向けの就活指南書を手始めに、数冊の就活本を執筆し、大学や新聞社の主宰する就活セミナーに多く登壇。自身の運営する就活セミナーでも多くの学生をアナウンサーとして輩出し、その数は100名以上に及ぶ。現在も主にマスコミ志望の大学生を中心に就活指導をおこなっている。

当然、「どんなアナウンサーに憧れるか」と面接で聞かれたとき用の、各受講生に沿った答えをともに考えるなどしている。しかし、それとは別の、女子アナ志望の大学生たちの“本音”を聞いてみると、意外に水卜の名前が出てこないのである。

もちろん、俳優・中村倫也との結婚を羨む声は多い。それは志望者だけではなく、実際に局で働く若手の女子アナからも「どうやって中村倫也と出会うんですかね!?」と羨望と妬みの混ざったような声を聞いたこともある。

ただ、仕事面における憧れ、すなわち彼女のアナウンサーとしての本質部分に対する憧れの声はほとんど聞いたことがない。そしてそれは、今回のアナウンス部の管理職に昇進、現在の同局内では最年少での管理職への抜擢である――というニュースを経ても変わる気配がない。

現在の民放キー局において、水卜のように“フリーになっても大成功するはずなのに局内での出世を選ぶ”道を進んでいるのは、彼女とTBSの安住紳一郎アナウンサーくらいのものだろう。

現在50歳の安住は、「エキスパート職」とされていて、現役のアナウンサーでありながら役員待遇の位置にある。局の看板であり、フリーになっても大人気になることが予想され、起用するには高額のギャラが必要になるであろう人材を逃さないために待遇を厚くしていくのは局としては当然のことで、もしかしたら水卜もこのような道を歩むかもしれない。

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