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「国土防衛に強い執念」持つイスラエル、驚愕の歴史 根源にあるのは「自由への長い苦難の道」

東洋経済オンライン / 2024年7月10日 21時0分

それでも代表たちは国際執行部の委員を選出し、パレスチナの土地購入のための民族基金と銀行とを創設した。さしあたりは彼らの空想の熱狂の中にしか存在しない国家のために、2つの紋章までも選んだのである。すなわち、国旗と国歌とである。

「バーゼルで、私はユダヤ人国家をうち樹てた」

ヘルツルは同じ夜、その日記で結論づけている。

「大声で今日私がそういえば、世界中の哄笑を買うだろう。おそらくは5年後に、そして50年後には確実に、それは万人に明白の事実となる」

国旗のためにえらばれた色は、青と白だった。肩衣の色。ユダヤ人が祈りのあいだそれで肩を掩う祭儀用の、絹のショールの色である。国歌としてえらばれたヘブルの歌については、もっと象徴的だった。それはヘルツルと彼の同志がふんだんにもっていた唯一の富を、讃えていた。題はハティクヴァ─―希望―─である。

ラリー・コリンズ:ジャーナリスト

ドミニク・ラピエール:ジャーナリスト

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