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「オバマ政権の大失政」が生み出したトランプ現象 告発された「金融業界癒着」「中間層救済放棄」

東洋経済オンライン / 2024年7月16日 8時20分

格差問題を富裕層への減税が理由だと単純化する向きが日本には多いが、貧困問題研究などでノーベル経済学賞を得ているアンガス・ディートン教授らは「富裕層への厳しい課税は、貧困層にとってたいした救済にはならない」と断言している。問題の根源は不平等をつくりだす利権癒着、ロビー政治、市場支配力の悪用……といった「不公平なプロセス」である、という。まさに、それがオバマ政権で起きたことであろう。つまり構造的問題なのである。

こうした不平等の構造は、場合によっては暴力を伴う革命的変革が起きなければ解決できないといわれる。トランプ・サンダース現象とは疑似革命といってよいのかもしれない。ただ、本当の革命ではないから、エリート支配構造は終わらない。異様な格差を生む不平等の構造が変わらない限り、支配される側の怒りと怨嗟の「ゴジラ」であるトランプは、いくどでもアメリカの政治に登場することになるのだ。

会田 弘継:ジャーナリスト・思想史家

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