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ホンダ新型「フリード」乗ってわかる安心感の秘密 エアーとクロスターで走りに違いはあるのか?

東洋経済オンライン / 2024年7月31日 8時0分

バッテリーの充電状況がいいので、発進してしばらくはモーターのみで走行するEVモードのまま。ただし、ヴェゼルのe:HEV車は、平坦な道であれば50km/h程度の速度までモーターのみで走行できるが、同じパワートレインなのに、フリードでは30km/hを超えるあたりでエンジンが始動しハイブリッドモードに切り替わる。

この点について、ホンダの開発者によれば、「フリードのほうが車体が重いことと、バッテリーの容量が関係している」という。たしかに、試乗したフリード e:HEV エアー EXのFF車は、車両重量1480kg。ヴェゼルe:HEVでは、同じFF車で1350~1380kgだから、フリードのほうが100~130kgほど重い。

また、搭載する走行用リチウムイオンバッテリーは、フリードe:HEVが48セルなのに対し、ヴェゼルe:HEVは60セルで、より大容量。これは5人乗りのヴェゼルに対し、フリードは5~7人乗りと、乗員がより多いことで、バッテリーの搭載スペースも比較的小さくなるためだ。より車体が重く、バッテリー容量も小さいフリードe:HEVは、EVモードの走行領域に関しては、ヴェゼルe:HEVほどの性能は確保できなかったといえる。

スムーズな切り替えと高い静粛性

ただし、市街地などを、交通の流れに乗って40~60km/h程度で走っているぶんには、エンジンの音はほぼ聞こえない。EVモードからハイブリッドモードに切り替わるタイミングがわからないほど静かだ。もちろん、登り坂を走るときなど、アクセルをグンッと踏み込めば、より多くの電力を発電するためエンジン回転数は上がり、音は聞こえる。だが、そんなときも、うるさい感じはあまりない。タイヤのロードノイズなどもあまり気にならないため、室内の静粛性はかなり高いといえるだろう。

なお、燃費性能は、フリードe:HEVのFF車でWLTCモード値25.3~25.6km/L。対するヴェゼルe:HEVのFF車は25.2~26.0km/L。燃費の面では、ほぼ同等か、タイプによってはフリードe:HEVがしのぐケースもあるようだ。

ほかにも新型フリードでは、信号待ちの際などに、ブレーキを踏み続けなくても停車状態を保持するオートブレーキホールドも搭載。渋滞路を走る際などに、疲労を軽減してくれる装備が加わったのもうれしい点だ。また、最小回転半径は、先代モデルと同様の5.2mを確保。細い路地を走るときやUターンなどの際、バツグンの小まわりのよさを実現する。ちなみに、マルチインフォメーション・ディスプレーには、おおよそのタイヤの切れ角を表示することも可能。バック駐車などの際、前輪の位置を把握するのが苦手で、ハンドル操作に苦労するユーザーなどに対応する親切装備も加わった。

エアーEX・高速道路での走り

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