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「何者かになりたい」8浪分悩んだ彼の"その後" 高校を中退しオーストラリアへと渡ったが…

東洋経済オンライン / 2024年8月11日 8時40分

しかし、デビュー戦で立った後楽園ホールのリングの上で、留学にしても、早稲田にしても、プロボクサーにしても、今の自分は何者でもないと気づいてしまったと語ります。

「変化を外的要因ではなくて、自分の中に求めようと思うようになりました」

プロデビュー戦の後、すぐにプロボクサーをやめて、8年生になった今福さんは、大学8年間の集大成として早稲田祭の名物企画、『早稲田王決定戦』に出場し、見事早稲田王になりました。

司法書士にも3浪で合格した

そして29歳で学校を卒業した今福さんは、半年間の企業勤務ののち、大学時代の先生の勧めで司法書士試験の受験勉強を開始しました。司法書士の試験も3浪して合格した後、現在は地元福岡県柳川市でイマフク司法書士事務所を経営しています。

今福さんに浪人して良かったことを聞くと、「結果が出るまでやり続けることが大事であることを学べた」と語ってくれました。

「僕は3浪して大学に入り、早稲田で8年間過ごしていろんな人と出会ったので、本当に早稲田に浪人して入ってよかったと思っています。そうでなければまったく別の人生を歩んでいたでしょう。

受験で結果を出せたことからも、時間を使ったことに対して何かを犠牲にしているという考えがなくなったので、それらは司法書士試験を受けるうえでとても役に立ちました。やり続けると結果は出るので、やり切ることが大事だと思えましたね。

大学受験で3浪、ボクサーで2浪、司法書士で3浪。合計8浪、人生浪人ですね(笑)。今もまだやはり、どこかで『何者かになりたい』という思いが残っていますが、無理やり消すのではなく、司法書士としての仕事を全うしながら、自分から動ける機会があれば、それを狙いたいです。

今は、私の事務所で働いてくださっている事務員さんのお子さんが、秀ノ山親方(元大関・琴奨菊)に新弟子入りしたので、柳川市が観光地であることを生かして、相撲関連ショップのオープンを計画しています。秀ノ山親方と新弟子を応援しながら、柳川市の魅力も発信できたらと考えています」

度重なる挑戦と、浪人を経験し、自分の地位を築いても、心の炎が消えない今福さんからは、何度失敗しても、結果が出るまでやり続けることの重要性を学びました。

今福さんの浪人生活教訓:何事も、やり続けると結果は出る

濱井 正吾:教育系ライター

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