「自信がない人」は簡単なことに気づいていない 自己肯定感を高められる「超簡単テクニック」を伝授
東洋経済オンライン / 2024年8月15日 20時0分
X(旧Twitter)にて、10万人超のフォロワーを抱えるインフルエンサー・おばけ3号氏。連載「ストレスに強く、自己肯定感が高くなる おばけメンタル」では、人々や社会とのコミュニケーションの関わり合いの手法を発信している。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けする。
「自信を忘れること」
私は人間の設計をとても残念に思うことが多い。そもそも設計ミスじゃないかと思うことがよくある。
ちょっと花粉を吸えばクシャミが止まらないこと、どこかが痒くてもだいたい掻かない方がいいというケースが多すぎること、栄養不足だから口内炎になったのに口内炎が痛くて栄養が摂れないこと……などなど。
その中でもぶっちぎり文句なしNo.1殿堂入り間違いないチャンピオン the グランプリ十年連続の覇者は、「自信を忘れること」。
これに尽きるだろう。
「自信を忘れること」。つまり、もともとあったはずの自信を、失ってしまうことだ。
自信がないと、自分を肯定できず、仕事であろうと遊びであろうと、意欲的に取り組めなくなってしまうだろう。そうなれば、結果として、人生から幸福さが失われてしまうのだ。
だが、この「自信を忘れること」というのは、人類が太古の時代より生き延びてきた結果から見ると、さほど特別でも珍しくもないという説がある。
種が生存する過程でどのような要素が重要であるかを調べる研究があるそうだ。
太古の昔、野生の動物と共存していた人類は、襲われたり狩りに失敗したりして命を落とすことが少なくなかった。そこで彼らはどうしたら種を存続できるかを考えた。その答えは、戦闘力や頑健さで動物に遥かに劣る分、頭を使い、工夫を続けることだった。彼らはまず、自身の成功体験や成果にとらわれて慢心することが、失敗の理由だと考えた。
そこで、それらをなるべく早く忘れ、これから来るだろう脅威に備えるべく、新たなアイディアを生み出すことを続けた結果、慢心したり隙を作ったりすることなく、その身の防衛に成功してきたという。そしてその中で役立った成功体験を淡々と知識に変え、生き延びてきたのだ。
この積み重ねを経て、人類は過去の成功よりも未来への不安に苛(さいな)まれる思考を基本として所持するようになったのである。
その思考の中では、成功から来る自信は慢心や隙に変化するため、危険以外の何物でもない。
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