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「自信がない人」は簡単なことに気づいていない 自己肯定感を高められる「超簡単テクニック」を伝授

東洋経済オンライン / 2024年8月15日 20時0分

インポスターは英語で「詐欺師」を意味しており、インポスター症候群に陥った人は「自分の能力は大したものではないのに、まるで成功している者であるかのように、自分が他人を騙している詐欺師のような気分になる」という罪悪感に苛まれ、心身に悪影響を及ぼしてしまう。

ここで断言したい。

過去のあなたなんていない。全て地続きで、過去も今のあなたの一部。そう考えるほうがいい。

それでも自分を信じられない迷える子羊のあなたには、ここで私がしっかり、引導……いや、幸せに向かうための技術を授けたいと思う。

■「事実の堤防」を築く

今回授ける技術は、堤防を作る技術だ。……あ、違うよ。別に建設業の人とかじゃないです。ショベルカーとかいらないです。色黒でムキムキで工事現場にいる強面のお兄さんとかもいらないです。

さて、皆さんは、堤防をご存じだろうか?

海や湖畔、湾岸に存在する波消しブロックが集積しているところや、コンクリートで造られた防壁のことである。

堤防の役割はいくつかあるが、最も大きなものとして「外部からの脅威や不要な波浪を防ぎ、堤防の内側を安全かつ平穏に保つ効果」が挙げられるだろう。

これを人に置き換えてみると、この「内側」とはメンタルにあたり、「外部からの脅威」こそが、メンタルにダメージを与える存在である。

さて、では「堤防」とは何か?

ここで自身の部屋を見回し、記憶を呼び起こしてみてほしい。賞状やトロフィーをもらった経験がある人はいるだろうか? もしくは先生や上司、尊敬する人などに褒めてもらった記憶。

自分が成し遂げた事実や実績を評価する

少なくてもいい。それが事実なら全く問題ない。

その実績や記憶たち、それこそが堤防なのである。

それでは続けて、この堤防の使い方を説明しよう。

例えばの話。

先に紹介した書道全国2位の大学生は、普段生活していて、よくこう思うと言っていた。

「はぁ……私、何も取り柄ないな。書道全国2位とか、日常で役に立たないし」

これでは、堤防が堤防の役割を果たしていない。そこで、メンタルの不調や脅威に対する堤防として、しっかり前面に押し出してみよう。

「はぁ……私、何も取り柄…………………………あったわ。書道全国2位だわ」

~完~

である。事実や実績を堤防として構えることで、もはやそれ以上マイナス思考のつけ入る先がなく、完結するのだ。

大事なのはまず、自分が成し遂げた事実や実績をしっかり評価すること。次に、それを前面に押し出すこと。

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