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「お祈りメール送るのツラい」採用担当の心の叫び AIや大谷選手も絡める「25年採用川柳」の中身

東洋経済オンライン / 2024年8月20日 10時0分

採用担当者もお祈りメールを送るのはつらい(写真: jessie / PIXTA)

8月6日の配信記事『どんだけおんねんサークル長」就活生達のホンネ』では、2025年入社を目指す就活生の川柳・短歌を紹介した。

【受賞作品を見る】2025年卒「採用 川柳・短歌」入選作品の一覧

対面での面接に緊張する学生や、「お祈りメール」にユニークな対抗策を講じた学生、面接直後にその場で内定を告げられ喜びを必死に隠そうとする学生、早期活動を否定していた友人がさっさと内定を獲得して焦る学生、就活になると増える「サークル長」をいぶかしる学生、早期化で次の世代に追いつかれそうになり焦る学生など、「売り手市場」と言われながらもそれに甘んじることなく、就職活動に真剣に取り組む学生たちのリアルなエピソードと思いが素直に表現された川柳・短歌だった。

「お祈りメール」に隠された思い

今回は立場を変えて、2025年卒の採用活動を実施した企業の採用担当者による「採用川柳・短歌」の入選作品をもとに、必死に採用活動に取り組む企業(採用担当者)の心の叫びを紹介する。

学生の「売り手市場」が叫ばれる中、学生が思うような「企業優位な採用」ができているのは、ほんの一握りの人気企業に過ぎない。ほかの多くの企業は、逆に学生に翻弄されているのが実態だ。学生には悪者扱いされる「お祈りメール」の裏に隠された採用担当者の思いなど、企業側の声にもぜひ耳を傾けてほしい。

まずは【最優秀賞】から紹介する。

ITの 広い世界に 羽ばたきたい 志望動機は 在宅勤務(神奈川県 賽の河原の採用担当さん)

応募者からの「広い世界に羽ばたきたい」という言葉の一方で、「在宅勤務ができること」が志望動機だとも言われてしまったら、活動的な飛躍タイプなのか、インドアタイプなのか、いったいどちらなのかと困惑してしまうだろう。

働く場所や時間などの働き方の多様性は十分に理解し歓迎しているつもりでも、志望動機として「在宅勤務」というのは果たしてどうなのか。志望動機は「挑戦」や「意欲」であるべきだという前時代的な価値観にとらわれていると自認する作者。

「在宅勤務」をどうしても消極性の表れだとしか受け取れないもどかしさがうかがえる。新しい働き方を受け入れる柔軟性が求められている昨今の採用市場を反映した、秀逸な作品だと言える。

次は【優秀賞】だ。本来は2作品を予定していたが、甲乙つけがたく、今回は3作品を選出した。

耳につく 志望動機は みな同じ AI聞いても また同じ(熊本県 ひろしですさん)

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