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英チャールズ国王の元側近が語る「紳士の教養」 名門ラグビースクールの日本校を創設した背景

東洋経済オンライン / 2024年8月28日 14時0分

次の段階の初等科教育は、千代田区四番町のフェニックスハウスという別の学校で行っています。フェニックスで重視しているのは「言語」習得です。ここでいう「言語」とは英語と日本語だけではありません。母語や外国語に加え、いわゆる第二外国語つまりフランス語やスペイン語、中国語、ラテン語に触れる機会、さらにはコンピュータのプログラミング言語、また音楽もある意味1つの「言語」だと思いますが、そういった多様なコードに触れてそれらを習得し、この世界は複眼的に理解してもらいます。

言語は、文化そのものであり価値体系でもあるので、複数の言語を理解するということはつまりひとつの考え方の縛りから自由になるということです。問題にぶつかっても、さまざまな角度からクリエイティブに物事を解決する能力を身につけるということです。また、この成長段階の子どもたちは言語習得にもっとも適した年齢でもあるので、多言語・多文化に触れられる環境を作っています。

そして、中等教育にあたるRugby School Japanでは、アカデミックな成功と人格形成を重視した教育を行っています。特に後者は重要で、「Character Formation」(人格形成)と言いますが、英国本校のラグビー校から校長や教員を招いて、全人教育のノウハウを共有してもらっています。

これからの時代は試験中心や知識偏重ではダメだ、と感じている保護者は多いと思います。当然その通りなのですが、しかしだからといってRugby School Japanは脱知識のオルタナティブな学校でもありません。450年以上の経験に裏打ちされた、実証済みのカリキュラムを提供し、アカデミックな成功と人間的な成長を融合したユニークで世界レベルの教育を行なっています。

また、幼少期から中学高校からスイスや英国の海外ボーディングスクールへの留学という選択肢もあると思いますが、やはり10代前半の人格形成期に親元を離れるのは、その子にとっても家族にとってもアイデンティティ・クライシスに繋がります。自分のルーツを忘れないことは国際社会で活躍する上で非常に重要です。

ですので、Rugby School Japanでは Weekly Boardingと言って、月曜日から土曜日の昼まで東京都心から1時間のキャンパスで寮生活、週末は自宅で家族と過ごすというプログラムがあります。共働きの保護者にとっても、平日は思う存分働き、自由に社交し、週末は家族水入らずでファミリーで過ごすということになりますので、家族全員にとって新しいライフスタイルの選択だとよく言われます。

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