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人生の「先延ばし問題」解決するたった1つの盲点 意志の強さや努力量よりも大事な考え方がある

東洋経済オンライン / 2024年9月4日 9時0分

5年後、10年後の自分を想像してみると……(写真:MarinCa/PIXTA)

1年後か10年後か……「少なくとも未来の自分はよりよく生きていたい」と願うのは人の自然な願望だろう。

しかし、お金を貯めなければとわかっているのに浪費したり、健康的でいたいと思いながら暴飲暴食をしたり、夢のためにやらなければいけないことを先延ばしにしたり、頭ではわかっていても体が動かないことも多い。

「自分をよりよく変えるために、どうすればいいか」について研究を重ねている心理学者がいる。カリフォルニア大学ロサンゼルス校アンダーソン・スクール・オブ・マネジメントで教鞭をとるハル・ハーシュフィールドだ。

アメリカでベストセラーになった彼の著作『THINK FUTURE 「未来」から逆算する生き方』の日本版がこのたび発売されることとなった。本書に収録されている「日本版にあたっての解説」を公開する。

「未来の自分」と仲よくなる

海外の本を翻訳したものにはときどき、このような「読みどころ」みたいなものが入るときがある。読者としては、「読んでも読まなくてもいいもの」としてとらえる人もいれば、「本は最初から読みたいから、一応読む」という人がいる程度のものだ。

【写真を見る】人生の「先延ばし問題」に対処する画期的な1冊!

だから、このあたりで「あ、この文章は必要ないな、さっさと結論に飛んでほしい」と思っているかもしれない。しかし、この文章は今回に限っては価値のあるものになるかもしれないのだ。なので、少しだけおつき合いいただきたい。

価値があるものになるといっても、これは私の書く文章が優れているからでも、本の解説が上手だからでもない。この本をすでに読み終わっている私にとっては、どんな価値を提供すればいいのかわかっているからというだけだ。まるで、手品ショーの観客の中で、1人だけマジックのタネを知っているようなものである。

それは何か? 結論から言うと「読み終わった後の姿を想像させてあげるだけで、読者がこの本を読み終えようと思えるようにできる」である。というのも、今あなたは「この本を読み終わった後の自分」を想像できていないはずだ。まるで「他人」のように感じているはずである。

どんな本なのか

あなたは今から、この本を全部読んで理解する、というそれなりに労力がかかる行動をとることになる。中には、ビジネス書の大量の文章を読むのがまったく苦ではない読者もいらっしゃるだろうが、多くの人にとっては、これは知的なトレーニングのようなもので、簡単なことではない。

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