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人生の「先延ばし問題」解決するたった1つの盲点 意志の強さや努力量よりも大事な考え方がある

東洋経済オンライン / 2024年9月4日 9時0分

しかし、本書を読んで振り返ってみると、「1年後の自分」すら他人のような距離が感じられ、その人物がどんなに苦労しようが、嫌な目にあおうが、今の自分とはまったく関係ないような感覚があることに驚く。そんな距離感では、今の自分が未来のために行動ができるはずないのだ。まったく知らない他人のために、今の自分の喜びを捨て置き、苦しんでまで行動をするというのは本当に難しいことだからである。

まるで他人のような未来の自分と親密になるためには、多くの行動とメンテナンスが必要になる。他人と親密になるためには、何度も会話をしたり、食事をしたり、遊んだりしないといけないのと同じように、未来の自分とも、頻繁にコミュニケーションをしなければ仲よくはなれないのだ。

「自分宛てメール」を書いてみる

また、一度仲よくなったからといって、しばらくやりとりをしていなかったら疎遠になってしまうように、未来の自分との関係性も、常にメンテナンスが必要なものなのだ。本を読み終わった自分に向けてメールを打つという行動は、未来の自分と仲よくなるための最初の一歩であり、今後も長く続けられる手法の1つだろう。本書を読み終わった後に、別の本を読むときにも使えるテクニックのはずだ。

10年後の自分にメールを打つのは気恥ずかしかったり、腰が重くなってしまうという人でも、本を読み終わった後の自分にメールを送ることは、比較的ハードルが低いはずである。本書を読み進める前に、ぜひとも一度、試してみてほしい。

たった数行でもかまわない。人間関係のきっかけは、劇的な出会いであることのほうが少なく、ほとんどが大したことがない始まりだったりするのだから。

けんすう:起業家、投資家

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