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人生の「先延ばし問題」解決するたった1つの盲点 意志の強さや努力量よりも大事な考え方がある

東洋経済オンライン / 2024年9月4日 9時0分

読み終わった後の未来の自分を想像できないから、今、この瞬間の感情に左右されやすいはずだ。たとえば「眠い」「お腹すいた」「ゲームしたい」「面倒くさい」などである。よほど意志が強い人でもないかぎり、多少の努力なしでは読みきれないはずである。

しかし、本書を読み終えた後では、意志の強さや努力にかかわらず、なりたい自分になるための非常に強力な武器を手に入れることになる。完璧とまでは言わないまでも、語学学習、ダイエット、健康や美容のための運動などができるようになるかもしれない。その姿をまずは鮮明に想像してほしい。その姿を想像すればするほど、本書を読み進めることができるようになる。

さて、さらにこの本を楽に読めるようになるために、もう少し解説したいと思う。なぜ他の類書と違うのか、そしてどこが優れているのだろうか?

この本の趣旨を身も蓋(ふた)もなく言うと「将来なりたい自分になるための方法を書いた本」となる。

これだけ聞くと「よくある自己啓発本か」と興味をなくすかもしれない。おそらく、本を手に取った時点で、あなたはよく自己啓発本を読んでいるだろうから、同じようなテーマは見飽きているかもしれない。

では、もうひと言つけ加えてみよう。それは「未来の自分を具体的にイメージすることによって」だ。

これでも多くの読者は「そんなものはよく聞く」と思うかもしれない。数多くの本で「より具体的になりたい姿を想像することで、あなたはそのイメージに近づけますよ」と教えてくれるからだ。

ありきたりだが、超パワフルな方法

たとえば「ベンツが欲しいのですか? では、ベンツに実際に乗ってみて、より鮮明なイメージを持ちましょう」といったものだったり「お金持ちになりたいのですか? では、高級なホテルに行き、1杯2000円のコーヒーを飲んで、成功者の生活をイメージしてみましょう」といったものだ。

ありきたりな方法に見えるかもしれないが、この方法は極めてパワフルである。私はやりたいことが見つからない、と悩んでいる読者に向けて『物語思考』(幻冬舎)という本を執筆したことがある。内容についてごく簡単に説明すると「何をしたいのか、よりも、将来どうなりたいのかを考えて、その解像度をなるべく高くし、そのなりたい状態に近いキャラを設定し、それを演じることで行動を変えて、なりたい状態に近づく」といったものだ。

この『物語思考』の中でも前述の方法を勧めている。いかに、なりたい姿を鮮明に想像できるのか? は、なりたい姿になるためにもっとも大事なことの1つであるとすら考えている。

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