「リチウムイオン充電池」どう捨てるのが正解か 充電器、加熱式たばこ、ワイヤレスイヤホン…
東洋経済オンライン / 2024年10月3日 11時0分
どんどん増え続けるリチウムイオン充電池やそれを内蔵した家電。その廃棄が現在問題となっており、今後さらに深刻化しそうだ。
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電車内でモバイルバッテリーが発火したり、家庭ゴミとして不用意に出されたリチウムイオン充電池がゴミ収集車内で爆発するといった事例も複数あり、2024年8月には東京都環境局が「リチウムイオン電池 捨てちゃダメ!」プロジェクトを始動したほどだ。
だがしかし、ただ「捨てちゃダメ」と言われても一般ユーザーは困る。使わなくなったり使えなくなったものを溜め込むわけにはいかない。
いったいどうすればいいのか。
「捨てちゃダメ」な2つの理由
そもそもリチウムイオン充電池はどこに使われているのか。
捨てる捨てないの前に、そこを知っておかねば話にならない。ニュースによく出てくるモバイルバッテリーやスマートフォンは周知の通りだが、それ以外にも充電式の機器ほとんどすべてで使われているといって過言ではない。
小さなところではワイヤレスのイヤホン。スマートウォッチ。
IQOSやPloomといった加熱式たばこ。シェーバー。カメラ類。LEDライト。
さらにUSBを使って充電する機器は全部そうだ。
大きなところではノートパソコン、コードレスの掃除機。電動アシスト自転車。
実に多岐にわたって使われており、どの家にもリチウムイオン充電池、あるいはそれを内蔵した機器がかならずあるはずだ。
それをすべて「リチウムイオン電池 捨てちゃダメ!」と言われても困るわけである。
なぜ捨ててはいけないのか。
2つの側面がある。
発火した事例
ひとつは単純に発火の可能性があって危険だから。
一般ゴミとして出されたリチウムイオン充電池搭載の機器が、ゴミ収集車の中で爆発したという例もある。
たとえば、2024年9月12日にリチウムイオン充電池のせいでゴミ収集車が焼けたというニュースが流れた。
パッカー車は中でゴミを圧縮するので、そのときに破壊され、おそらくは内部でショートするなどして発火してしまったのだ。
確かに、不用意に捨ててはいけないというのがわかる。
リチウムイオン充電池自体はおいそれと発火しないように設計され、保護回路も備えているが、設計か製造にミスがあったなどの理由で発火することはある。
近いところでは2024年にモバイルバッテリーで有名なアンカー・ジャパンの一部の製品で海外で発火する事象が発生。「製造過程の不備が発見されたため、Anker グループのグローバル全体での自主回収を決定しました」(アンカー・ジャパン 弊社モバイルバッテリーに関するお詫びと自主回収のお知らせ)ということがあった。
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