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周囲より6年遅れて「中央大合格」就活で得た学び 就活はESで9割落ちて、人事から辛辣な言葉も

東洋経済オンライン / 2024年10月6日 8時0分

そして公立中学校に進むと、その性格で苦労することになります。

「中学校でバレーボール部に入りました。最初はスポーツを一生懸命やっていたので、スポーツへの熱意が勉強にも通じたのか、小学校よりも成績が伸びたんです。良いときはクラスで11/40位くらいでした。

ただ、中学の部活の先生が、途中で高圧的な先生に変わってから、次第に周囲の仲間が部活に行かなくなり、意志の弱さと雰囲気に流されやすいこともあって、私も部活に行かなくなってしまいました。

部活を辞めたら勉強できる時間も確保できるのでは……と思ったのですが、結局テレビゲームの誘惑に負けて勉強しなくなり、クラスでいちばん下のほうまで成績が落ちてしまいました」

「スポーツをやっていたときのほうが、成績はよかった」と後になって気づいたとロクさん。

中学3年生の入試2〜3カ月前から個人塾に通って、集中して勉強したこともあり、一般受験で偏差値50程度の私立高校になんとか入れたものの、このときの勉強習慣と基礎学力の欠如が尾を引くことになりました。

「基礎学力がない状態で高校に入ってしまったので、そこから苦労しました。入った頃は180人中140位くらいでした。高校に行くモチベーションがなかったんです。

最初は電車で通っていたのですが、途中で自転車通学に切り替えて1時間以上かけて通うようになり、それが面倒になってしまいました。1回休んだら、ずるずる休んで欠席の沼にはまって、勉強しなくなり、成績もビリ近くになったのです」

3年間、夜までゲームをやって、あまり高校に行かず、出席日数もギリギリでなんとか卒業にこぎつけたロクさん。高校を卒業する前に、偏差値50程度の私立大学の文系学部を受けるものの、落ちてしまい、進路が決まっていないまま卒業しました。

進路決まらず卒業、早稲田に通う友人に再会

「高校を卒業した時点では、やりたいことは何もありませんでした。恥ずかしいことに、このときはむしろ解放感でいっぱいで、『これからやりたいことがいくらでもできる!』と思って家に引きこもってゲームばかりしていました。

その後、たまたま早稲田大学と専門学校に通っている中学時代の友人たちに会って、彼らが学生生活を満喫して、いきいきとしている姿を目の当たりにし、『俺は何をやっているんだろう……』と急に自分がちっぽけに思えてしまいました。あれだけ夢中だったゲームを全部売り、焦ってアルバイトを探し始めました」

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