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周囲より6年遅れて「中央大合格」就活で得た学び 就活はESで9割落ちて、人事から辛辣な言葉も

東洋経済オンライン / 2024年10月6日 8時0分

就職活動では、IT企業を中心に100社にエントリーしたものの、ほとんど書類で落ちて面接に進めたのは10社ほど。

とあるIT企業で受けたグループワークでは、途中で人事に呼び出され「その年齢で選考を受けて、ほかの学生がかわいそうだと思わないの?」と辛辣な言葉を浴びせられ、落とされたこともあったそうです。

しかし、その後もくじけずに志望する業界を広げて就職活動を続けた甲斐もあり、東日本エリアを管轄している大手鉄道会社に就職することができました。

内定をもらった会社の面接では、「私はこの経歴ですが、人よりつらい思いをした分、人の痛みがわかりますし、会社のサービスにも活かしたい」と熱意を伝えたところ、当時の面接官が真剣に話を聞いてくれたそうです。

「6年遅れでの就活は不安でしたし、実際に書類で通らなくて大変な思いもしましたが、自分をちゃんと見てくれている会社もあるのだと思いました」

29歳で就職した大手鉄道会社では、23歳と同じ基本給で働いたものの、10年働いて主任に昇進。コロナ禍による業績不振をきっかけに大手通信会社に転職しました。その後、42歳でIT企業に再び転職し、現在はマーケティングマネージャーとして働いています。また、現在はその波乱万丈の浪人生活や就活の経験を、自身のnoteでも、発信しています。

「多浪したら人生終了」は真に受けないほうがいい

「浪人すると生涯年収が減ると言われますが、自分次第でどうにでもなります。就職したら多浪は関係ありません。実際、年齢でボーダーを引いている会社もあるかもしれませんが、全然気にしなくて大丈夫です。

私もこれまで採用を担当したことがありますし、本当に採りたいなと思った人がいれば、年齢は気にせず採りますから。ネットに書かれているような『多浪したら就職できない』とか、『多浪したら人生終了』とか、そういった書き込みは真に受けないことです。一度社会に出たらいろんな経歴の人がいることに気づくと思います」

多浪を経験したことが逆に、「何でも積極的に挑戦する」姿勢につながったと語るロクさんの人生からはまさに、マイナスの状況も自分次第でプラスに変えられるのだということを教えてもらいました。

ロクさんの浪人生活の教訓:多浪しても大手企業に就職できるし、就職してからは自分次第

濱井 正吾:教育系ライター

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