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周囲より6年遅れて「中央大合格」就活で得た学び 就活はESで9割落ちて、人事から辛辣な言葉も

東洋経済オンライン / 2024年10月6日 8時0分

当時、人材派遣のアルバイトがブームだったため、引っ越しや工場での日雇い労働、市民プールの掃除、パソコンのパーツショップなどのアルバイトを転々としていたロクさん。

どのアルバイトに就いても長く続かず、その中で唯一続いたアルバイトが、スポーツウェアのオンラインショップを運営しているWeb会社での業務でした。

「小さい会社だったので裁量を任せてくれて楽しかった」と語るロクさんはこのアルバイトを2年ほど続け、21歳になりました。

しかし、このタイミングでまた、偶然中学時代の友人の早稲田生に出会った彼は、自分の人生について思い悩むようになります。

「アルバイトは充実して楽しかったのですが、目標もなくお金だけを貯めている状態でした。友人や知人の大学生がどんどん就職していくのを見て、自分自身に対するコンプレックスが年々膨らんできていたんです。

それが一気に噴出したのが、早稲田の友人に再会したときでした。彼がもう大学4年生になって、すでに超・大手企業に就職が決まっていたのを聞いて、『同い年の自分は何やっているんだろう……』と落ち込んだんです。そこで自分も、今からでも大学に行けば就職できるんじゃないか?と短絡的に考えました」

「大学進学以外に、当時のフリーターの現状を打破する方法が見つからなかった」と語るロクさん。彼は、この「大学に行けば就職できるのではないかという希望」によって、初めて浪人して大学に入る決断をします。

志望校は定まっていなかったものの、Webのアルバイトで興味を持ったこともあって、情報ネットワーク系の仕事に就きたいと思い、専修大学のネットワーク情報学部に行きたいと考えました。

こうして4浪目の年齢の秋ごろから浪人生活を始めたロクさん。しかし、これまでまともに勉強をしたことがなかったこともあり、効率の悪い勉強を1日4〜5時間続けていました。

「この年は完全に独学で勉強していました。英単語帳と数学の教科書を進めていたのですが、ひたすら何も考えずただ丸暗記し続けるだけだったのでまったく定着しませんでした」

結局この年は、専修大学を受験し、全然歯が立たずに落ちてしまいました。

焦って試験科目を変えた結果…

惨敗で終わったロクさんは、このままではいけないと思い、5浪目の年齢の4月からアルバイトで稼いだお金で授業料を払って、代々木ゼミナールに通い始めます。

すぐに授業についていけなくなり結局1~2カ月でやめてしまったものの、なんとか独学を再開したロクさん。その後、独学のコツをつかみ始めたのか、継続力・集中力もついてきて1日7〜10時間程度の勉強ができるようになりました。

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