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周囲より6年遅れて「中央大合格」就活で得た学び 就活はESで9割落ちて、人事から辛辣な言葉も

東洋経済オンライン / 2024年10月6日 8時0分

しかし、「もう一年勉強をするんだから」というプライドから法政大学の情報科学部に志望校を引き上げたことが、この年の失敗につながりました。法政大学の同学部は数3・Cも範囲にあったため、その対策に追われてしまったのです。

「夏ごろには『このままでは絶対に数学の勉強が間に合わない!』と焦って、科目を世界史に変えたのですが、本当に迷走していました。

勉強法は去年から大きくは変えず、深夜までずっと教科書の範囲をローラーして全部覚えるように勉強していたので、生活習慣を崩して激痩せしましたし、片頭痛も出るようになりました。

結局、この年は情報系の学部に受かるのは難しいと思い、目的も不明瞭なままMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)の文系のうち、明治大学と立教大学、中央大学の経済学部や法学部を受けたのですが、中央大の試験で試験開始の数秒前に体調不良で倒れて医務室に運ばれてしまい、受験できませんでした。明治と立教も落ちて、この年も全滅でした」

慣れない無茶な勉強で体力が著しく低下していたロクさんは、次の年も、この年の反省を踏まえて浪人を決めます。

「もう6浪の年齢にもなって、両親に呆れられていました。私の周囲でも『今更大学受けていて何回も落ちているらしい。引きこもりらしい』と噂されていたそうです。でも、最終的に自分で稼いだお金で受験費用も大学の費用も出すことを両親に伝えると、最後の一度限りの浪人を条件に、受験を認めてくれました」

悲観的に見る周囲とは裏腹に、当時のロクさんは前向きで、テレビゲームのRPGで経験値を積み上げていく感覚になっていたようです。

落ち続けた原因が見えてきた

志望校はMARCHから変えずにリスタートした1年。このころには、自分が今まで落ち続けてきた原因も見えてきました。

「体力がなかったことと、勉強法が非効率だったことに加えて、模試を受けなかったことも原因でした。5浪目の最初の年に受けた模試の偏差値が3教科で40しかなく、全部E判定だったこともあって、その後は怖くなって受けなかったんです。まったく現実を直視できていませんでした」

「いろいろ失敗したことで見えてきたものがたくさんあった」と語るロクさん。この年の彼は、メリハリをつけるために1週間で勉強する日を6日間に設定。休みの時間はゲームやジョギングなど好きなことをする代わりに、勉強する日は9〜20時まで集中してやることに決めました。

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