「便利な製品」を卒業したアップルが目指すもの 新製品が「何も変わっていない」という人たちへ
東洋経済オンライン / 2024年10月6日 9時0分
実は、デサイ博士は大音量の音楽コンサートに参加する時も、可能であればAirPods Pro 2を耳につけたまま参加することを推奨している。ちゃんと演奏されている音楽の音質は損なわれずに楽しめ、それと同時にダメージを与える音量から耳を守ることができるからだ。
アップルはミシガン大学公衆衛生大学院および世界保健機関(WHO)と長年にわたってApple Hearing Studyという難聴に関する研究を続けてきたが、その調査によれば「3人に1人は聴覚に影響を及ぼす可能性のあるレベルの大きな環境騒音に日常的にさらされている」という(通勤時の地下鉄、自宅の芝刈り、スポーツイベントへの参加など)。
AirPods Pro 2は、すでに難聴になっている人にも役立つ。聴力検査の結果を基に自動的にチューニングを行ったヒアリング補助機能、つまり補聴器の代わりとなる機能も提供しているのだ。
補聴器は、性能が高いものを買おうとすると高価だが、デザイン的に優れていなかったり、独特の音の調整の仕方に馴染めないなど課題もある。このため難聴なのにもかかわらず、補聴器なしで我慢する人も少なくないという。
AirPods Pro 2の場合、聴力検査の結果に基づいて自動的にその人の耳の特性に合わせたチューニングが行われるだけでなく、デザイン的にもつけていても誰も不自然に思わないというのも大きな強みだ。愛用しているセレブも少なくない。
補聴器や、より手頃な解決策として普及している集音器では、誰か1人だけが話している時は聞き取れるが、複数の人が同時に話し始めると聞き取れないという問題があるが、AirPods Pro 2では自分が見ている先にいる人の声だけを大きく再生するといった機能もある。
心電図機能や転倒検知機能も備わっている
Apple Watchはこれ以外にもすでに、日本だけで71.6万人いると言われる心房細動を検査できる心電図機能のほか、事故に遭った場合、それを検知してユーザーの意識がなければ代わりにGPS位置情報を添付して自動的に助けを呼ぶ機能や、転倒時に助けを呼ぶ機能を備えている。
最近では精神の健康の領域にも踏み込み始めており、うつ状態などを軽減できるように毎日の「心の状態」の記録をつける機能も搭載。このほか、月経周期や日々の体温の変化を記録する機能や、日々の活動を運動として記録・管理する機能も備わっている。気がつけばApple Watchは、使う人の健康状態を誰よりも詳しく把握するデバイスに成長しているというわけだ。
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