38歳"人生の起伏"を経て「心整える」ひとり暮らし 40代に向けて再構築「自分で自分の機嫌を取る」
東洋経済オンライン / 2024年10月8日 10時30分
増加するひとり暮らしに焦点を当てた連載「だから、ひとり暮らし」は、単身で暮らす人々のライフスタイルを個別に取材し、その人生観や他者との関わり方を探っていく。
今回お宅にうかがったのは、2024年の1月に離婚を経験し、千葉県市川市でひとり暮らしを始めた鈴木雅矩(すずき・がく)さん。20代は大学で彫刻を学び、卒業後は自転車で単身日本一周するなど、思いのままに謳歌した。しかし30歳になり、仕事と夫婦関係で挫折を経験。現在はそんな過去を受け止め、新たに迎える40代に向けて自分を再構築している最中だという。
自由を満喫した20代はすべてがうまくまわっていた
柔らかく穏やかな雰囲気の鈴木さん。根っからの"自由人"で、日本大学の芸術学部で彫刻を学び、卒業後は就職せず自転車で日本全国を巡る旅に。
その後は自転車旅の経験を生かして京都のサイクルショップで働き、雑誌での執筆にも挑戦するなど、自由な毎日のなかで興味関心を追求し、それを仕事にもつなげていた。
「20代の頃は、やりたいことが、次のやりたいことにつながっていく……という感じでしたね。大学を卒業してもすぐに就職はせず、自転車で日本一周の旅をしました。
就職活動はしましたが、大学で学んだ彫刻を生かして、例えば美術予備校の講師や、大道具の仕事などに就くというイメージが、持てなかったんです。
新しい世界に触れるのが好きな僕にとって、旅は楽しかったです。お金がなくても、その場その場で工夫して乗り切る方法を見つけていくのが得意なので、バックパッカー生活にストレスは感じませんでした。
自転車での日本一周を終えて、京都の自転車屋さんで数年働いた後、今度は折り畳み自転車を持ってユーラシア大陸を横断。あの頃、旅に没頭していた時間は本当に充実していましたね」(鈴木さん 以下の発言すべて)
【写真】離職や離婚を経験した鈴木さんが、40代に向けて自分を「整えて」いる、ひとり暮らしの部屋の様子(14枚)
鈴木さんはその過程で、自ら何かを造形するよりも、新しい体験を通して人と触れ合い、話を聞いたり、それを発信することが好きなのだと気づく。
「海外の旅から帰ってからは、フリーランスのライターとして開業しました。仕事は順調で、ベンチャー企業の自社メディアで副編集長を勤めたり、その企業の本を執筆したり。人の縁が仕事になっていくことが楽しくて、これぞ天職だと思えていました」
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