38歳"人生の起伏"を経て「心整える」ひとり暮らし 40代に向けて再構築「自分で自分の機嫌を取る」
東洋経済オンライン / 2024年10月8日 10時30分
「つらかったです。『なんでこんなに自分は仕事ができないんだろう?』と辞めた後もずっと落ち込んでいて、そんなときに後に妻となる女性と出会ったんです。自信を失っていたからこそ、『こんな自分でも好きになってくれる人がいる』という事実に、救われました」
たとえ一つの場所で結果が出せなくても、それはその会社で起きたことにすぎない。しかし当事者にとっては、そう簡単に切り替えられるものではないだろう。そんなときは、身近な誰かに必要とされ、愛されることで、救われ、前を向けることがある。鈴木さんもそうだった。
まずは自分を幸せに。離婚後に選んだひとり暮らし
鈴木さんは自分を慕って頼ってくれたこの女性と交際して半年ほどでスピード結婚した。当初はふたりで歩む未来に希望を持っていた鈴木さんだが、結婚生活は約4年で幕を閉じる。
「彼女はもともと精神的に不安定なところがありました。それは彼女も隠していなかったし、僕も承知のうえで結婚したのですが、僕自身もまだ前の会社で離職した経験から万全の精神状態ではなくて……」
前職を退職した後に再びフリーライターとして活動していた鈴木さんだが、まずは生活を安定させようと福利厚生の充実したメディア運営会社に就職。カウンセラーや精神科医、共通の知人・友人の力も借りながら、結婚生活を続けられる道を探った。しかしうまくいかなかった。
「彼女と過ごした4年間には楽しい思い出もたくさん作れました。けれど、一緒にいるとつらい時間が増えてしまい、互いに無視する期間も生まれてしまった。関係を修復するために何度も話し合い、ふたりが心身ともに健やかに過ごせるよう模索しましたが、精神的に限界が来てしまったんです」
夫婦だけで解決するには大きすぎる問題を、ふたりは抱えていたのかもしれない。結局、このままでは共倒れになると思い、話し合って離婚を決めた。
「夫婦というつながりを"絶対"だと思う人たちから、僕は『逃げた』と言われるかもしれません。僕自身、いまだに『もっとうまくやれたのではないか』『彼女を見放してしまったのではないか』と考えることもあります。でもそう言ってくる人たちが、僕の人生に責任を持ってくれるわけではないですから……。
僕たちは周囲の人との関係性のなかで生きていますし、助け合うこともできる。でも最終的に、自分の人生に責任を持って、主体的に行動できるのは自分自身だけなんです。
彼女と別れることを選んだからには、まずは自らを幸せにして、安定していかなければいけない、と思いました。だから僕は、ひとり暮らしを始めたのです」
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