38歳"人生の起伏"を経て「心整える」ひとり暮らし 40代に向けて再構築「自分で自分の機嫌を取る」
東洋経済オンライン / 2024年10月8日 10時30分
すべてがうまくまわっていた20代から、試練の30代を経て、心身を安定させるために、鈴木さんには「ひとりで暮らす空間」が必要だった。
疲れた心を、ニュートラルな状態に戻す部屋
ひとり暮らしに戻って良かったことのひとつは、インテリアを自分好みに整えられることだと、鈴木さんはいう。
「大学で彫刻をやっていたこともあって、造形的に面白いものが好きなんです。だから部屋に旅先で購入したものを飾ったり、いろんな所で買い集めたアートピースを飾ったりしていて、目の届くところに好きなものがあることに、癒やされます」
「癒やし」は鈴木さんのインテリアのなかで、重要なキーワードだ。部屋を選んだ条件には、大きなダブルベッドと本棚が収納できることがあった。
「ベッドはマットレスの質が高くて気に入っています。40代を目前にして、健康に対する意識が芽生えて、睡眠に気を配るようになりました。
また本棚は自分にとって大切なテーマの本を並べています。働き方、クリエイティブ、アート、歴史や宗教など人文学に関する本が多いですね」
自分にとって大切なものは何か――。その答えを見つける過程こそが、今の鈴木さんの暮らしのモチベーションになっている。
好きなものがちりばめられた部屋は、鈴木さんにとって「心の地図」のようなもの。愛着のあるオブジェや本を目印として、心身が安定する生き方を探っているのかもしれない。
リモートワーク時代に合った住まいの条件とは
鈴木さんが部屋選びのなかで、もうひとつ重視したのは立地だ。
「千葉県市川市というのは、都心からの距離感がちょうどいいんです。今の会社はほとんどリモートワークなので、都心に住む必要性は感じません。でも都心のカルチャーにアクセスしたり、友達と会ったりすることは大事にしたい。
今住んでいるところは、時折都心に出る分にはまったく問題ない距離感のうえ、家賃も月7万5000円程と手頃なので、助かっています。それに図書館が近くにあることも、嬉しいですね」
リモートワークが主な場合と、通勤があり日中は部屋にいない場合では、部屋選びのポイントが変わってくる。リモートワーク中心の暮らしでは、仕事をする部屋の広さや日当たりといった快適性が重視される。一方で周辺環境については、オフタイムを充実させられるかどうかが選択のポイントになることが多い。
小さくとも、純度高く好きなことをする
鈴木さんの場合は、特にアート関係の情報へのアクセスの良さを重視している。
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