意外と知らない?iPhoneバッテリーの"劣化具合" バッテリーの劣化が進む"速度"は抑制できる
東洋経済オンライン / 2024年10月10日 11時50分
これは、設定>バッテリー>充電>バッテリー充電の最適化をオンにすることで、防げる。この設定にすると充電タイミングはiPhoneが判断するので、十分残量があるときに充電ケーブルに繋いでも充電が始まらないことがある。
バッテリーに熱は大敵
日常使用で熱を持つ使い方が2つある。
1つは、激しい処理を行いながら充電すること。負荷を与えてバッテリーを激しく消費すると、チップセットもバッテリーも熱を持つ。その状態で充電すると、さらに発熱する。
もう1つはMagSafeによる非接触充電だ。非接触充電は、充電器側とiPhone側両方に設けられたコイルの間の電磁誘導で電力を伝えるが、当然ながらロスがあり、その分コイルが発熱する。冬季ならいいが、夏季は冷えず発熱が大きくなる。
夏に重いアプリを動かしながら、MagSafe充電をするなんていうのは最悪だが、図らずもそういう使い方になってしまっていた人も多いのではないか。筆者も暑い中、MagSafeで充電しながら、カーナビとして使ったりゲームをしたりしていた。記事を書きながら反省している。
筆者は仕事柄、毎年iPhoneを買い替えるのでバッテリーの劣化は気にしないが、長持ちさせたいと考えている人は、上記の点に注意して運用しよう。
Apple Care+に入っていれば、80%以下で無償交換
筆者が、バッテリーの劣化に気を遣わない理由はもう1つある。
Apple Care+に入っているからだ。Apple Care+では、加入中にバッテリー性能が劣化し、80%を下回ると無償でバッテリー交換してもらえる。Apple Care+は3年目までカバーできるので、その間にバッテリーの状態が80%以下になれば、バッテリーを交換してもらえばいいのだ。
ちなみに純正のバッテリーはアップルの正規サービスプロバイダにしか流通していない。街の非正規のiPhone修理店は、非正規のコピー品のバッテリーで修理を行う。バッテリーは価格によって性能が大きく左右される部品なので、社外品のバッテリーを使うと、大きく性能が低下するし、膨れ上がったり、最悪の場合燃える可能性もあることを覚えておこう。
一度でも非正規の修理店で修理したiPhoneは、正規サービスプロバイダで修理を受け付けてもらえない。購入時価格や残存価値にもよるが、iPhoneは可能な限り正規サービスプロバイダで修理を受けるようにしよう。
村上 タクタ:編集者・ライター
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