2浪早稲田「妹に進学を先越された」彼が抱く絶望 それでも応援部に憧れ、早稲田に挑戦する日々
東洋経済オンライン / 2024年10月20日 7時20分
万全の状態でないまま本番を迎えたものの、この年も川岸さんは早稲田一本。教育学部、商学部、文学部、文化構想学部、人間科学部の5学部に出願して、全落ちしました。
「『2浪してしまうかもしれない』とは思っていました。でも、当時は(自分自身が)尖っていたのもあって、絶対早稲田しか行きたくなかったんです」
さらにこの年、1歳年下の妹が早稲田大学の政治経済学部に合格。川岸さんより先に、早稲田生として生活を送ることが決定したのです。
妹に先を越されてしまったものの、親にもお願いして2浪を決めた川岸さん。
彼は前年の失敗を「根を詰めてやりすぎたこと」だと分析し、「自分の好きなペースで授業を受けたほうがいいかもしれない」と考え直して、代々木ゼミナールの単科コースを受講することにしました。
「開示はしていませんが、おそらくどの学部も4割も取れてないと思うので惨敗です。日東駒専(日本大、東洋大、駒澤大、専修大)に受かるくらいの学力だったので、結果的に難しかったのですが、いちばんの失敗は、ある意味勉強をやりすぎたからですね。
メリハリをつけずに11月まで勉強を頑張ったのですが、過去問が解けないとわかったときには、早稲田の壁の高さを感じ、絶望感を覚え、勉強のペースがダウンしてしまいました。だから、この1年は前年と違って、『1年間ペースを落とさずにちゃんとやり切ること』を意識しました」
2浪目であえてバイトを始めた
この年は1日12~13時間していた勉強を、9〜10時間に抑えて、週2で夜に新宿の居酒屋でアルバイトをするというメリハリをつけた生活を続けました。
川岸さんは「バイトしている時間は勉強ができないから、かえって勉強できるときには時間を無駄にできないと思って集中できるようになった」と2浪目の生活を振り返ります。
そうした生活習慣を続けたことが奏功してか、最初のほうの模試では偏差値が55だったものの、最後のほうには65~66程度まで上昇しました。
「早稲田はどの科目も文章を読めるようにならないといけなかったので、『文法』よりも『読解』を大事に考えて文章を読むようにしました。現代文は笹井厚志先生、古文は元井太郎先生、英語は佐々木和彦先生の単科コースの授業をそれぞれ熱心に聞きました。代ゼミのトップ講師の授業はとてもよかったですね。特に元井太郎先生には、古文だけでなく、英語や現代文にも通用する考え方を教えてくださったのでとても感謝しています」
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