「フロンクス/ヤリスクロス」コンパクトSUV比較 ともに都会的なスタイルだがグレード構成に差
東洋経済オンライン / 2024年11月20日 12時0分
さらにハイブリッドの4WD車では、電気式4WD機構のE-Fourを搭載する。定常走行では前輪駆動で燃費を高め、雪道など滑りやすい路面や発進時などには、スムーズに4WD状態へ切り替えることで、さまざまな路面状況に対応。加えて、悪路でタイヤが空転するなどスタックした際に、スムーズな脱出をアシストする「TRAIL(トレイル)モード」も設定する。ほかにも、ガソリン車とハイブリッド車両方の4WD車には、雪路の安定走行をサポートする「SNOW(スノー)モード」なども用意し、多様な路面や天候状況などに応じた走りを実現している。
先進安全装備について
先進安全装備では、フロンクスが「スズキ セーフティ サポート」、ヤリスクロスが「トヨタ セーフティ センス」を採用。いずれも衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制機能、車線逸脱防止支援など、豊富な機能が満載だ。
また、高速道路などで設定速度や車間距離を保ちながら前車を自動で追従する「ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)」も両モデル共に装備。いずれも渋滞時に前車が停止すると自車も自動停止する全車速追従機能付きだ。加えて、スイッチ操作でパーキングブレーキをオン/オフできる「電動パーキングブレーキ」、停車時にブレーキペダルを踏み続けなくても停止状態を保持する「オートブレーキホールド」など、利便性の高い装備も互角だ。
ただし、ヤリスクロスのハイブリッド車には、フロンクスにはない装備もある。それは、まず、Xを除くグレードにオプション設定するトヨタ チームメイト「アドバンスト パーク」。これは、駐車時のアシスト機能で、スイッチを押すだけで、車両がステアリングやアクセル、ブレーキの操作をアシストし、ほぼ自動で駐車スペースへ入庫できることが特徴だ。とくに、せまいスペースや並列駐車などが苦手なドライバーにはありがたいといえる。
また、ヤリスクロスのハイブリッド車では、「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」も標準装備。これは、運転の状況に応じたリスクの先読みを行うことで、危険に近づきすぎないよう運転操作をサポートするシステムだ。歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにステアリングやブレーキ操作をサポートするほか、先行車や隣接車の割り込みを検出したとき、ドライバーのアクセルオフに応じて、車間距離が近づきすぎないように緩やかに減速するなどの機能を持つ。
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