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「フロンクス/ヤリスクロス」コンパクトSUV比較 ともに都会的なスタイルだがグレード構成に差

東洋経済オンライン / 2024年11月20日 12時0分

しかも、ヤリスクロスのハイブリッド車は、燃費性能も極めて高い。これは、プリウスなどでも実績のあるシリーズ・パラレルハイブリッド方式を採用するためだろう。このシステムは、発進時や低速走行時などはエンジンを停止して電気モーターのみで走行(EV走行)、車速が上がり通常走行する際は主にエンジンを使用する。また、急加速時などアクセルを強く踏み込んだときや高速道路の走行時は、モーターの動力が必要に応じてエンジンをアシストする仕組みだ。

対するフロンクスが採用するマイルドハイブリッドは、発進時や加速時など、より限定的状況下で電動モーターがエンジンをアシストするシステムだ。電動モーターが、より広範囲で活躍することもあり、ヤリスクロスのハイブリッド車は、燃費性能がWLTCモード値で2WD(FF)25.0~30.8km/L、電気式4WD機構のE-Four搭載車でも26.0~28.7km/Lを実現。対するフロンクスは、WLTCモード値で2WDが19.0km/L、4WDが17.8km/L。

燃費性能的に、ヤリスクロスのハイブリッド車はかなりの優位性を持つといえる。なお、ヤリスクロスのNAエンジン車の場合、燃費性能はWLTCモード値2WD17.6~19.8km/L、4WD17.1~18.4km/L。こちらもフロンクスとさほど差がなく、ヤリスクロスは全タイプで高い燃費性能を誇っているといえるだろう。

フロンクスとヤリスクロスの走行性能について

走行性能について比較していく。フロンクスの1460cc・直列4気筒エンジンは、2WD車で最高出力74kW(101PS)/6000rpm、最大トルク135N・m(13.8kgf・m)/4400rpm。4WD車は最高出力73kW(99PS)/6000rpm、最大トルク134N・m(13.7kgf・m)/4400rpm。また、マイルドハイブリッド用の電動モーターは、最高出力2.3kW(3.1PS)/800~1500rpm、最大トルク60N・m(6.1kgf・m)/100rpmを発揮する。

一方、ヤリスクロスの1490cc・直列3気筒エンジンは、ガソリン車の場合で、最高出力88kW(120PS)/6600rpm、最大トルク145N・m(14.8kgf・m)/4800~5200rpmと、フロンクスのスペックを上まわる。一方、ハイブリッド車は、ガソリン車と同じエンジンながら、最高出力67kW(91PS)/5500rpm、最大トルク120N・m(12.2kgf-m)/3800~4800rpmとやや抑え気味。

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