1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

ホンダ「フリード」新旧比較で見るヒットの法則 ちょうどいいサイズ感はそのまま熟成が進んだ

東洋経済オンライン / 2024年11月21日 11時30分

先代フリードは、室内長がかなり長かったが、新型は全幅を広くしているといった特徴がある。ただし、実際に乗ってみた感じでは、室内の広さ自体に新旧で差はあまり感じない。概ね互角といった印象だ。

また、新型では、先代モデルの6人乗り・3列シート車でも好評なウォークスルーの利便性も向上している。ウォークスルーとは、車外に出ることなく、1列目や2列目、3列目などのシート間を移動する機能のことだ。例えば、停車時に2列目や3列目のシートに装着したチャイルドシートに座らせた子どもを、運転席や助手席から移動して世話する際に便利だ。雨の日などでも車外に出ることなく、後方へ移動できる。とくにフリードの6人乗り仕様は、2列目が2人がけのキャプテンシートのため、1~3列目の移動が可能。ひとクラス上のミドルサイズミニバン並みの利便性を誇っている。

そんなフリードのウォークスルー機能だが、新型では1列目のシート形状を変更。運転席と助手席の背もたれ内側上面を絞り込んだ形状とすることで、人が通りやすくなる工夫を施している。

また、2列目シートに関しては、1列目シートの背面構造の改良などとの相乗効果で、足元スペースを+30mmほど拡張し、よりゆったりと座れる工夫を施している。加えて、リアクォーターウインドウを四角基調に変更し先代モデルよりも窓の面積も拡大。3列目席の明るさや視界の向上に貢献し、ロングドライブでも乗り物酔いなどをしにくく、より快適に座れる空間を演出している。

シートアレンジ・荷室の使い勝手

先代フリードは、シートアレンジが豊富な点も好評だったが、新型も同様の機能を採用する。

例えば、フリード エアーやフリード クロスターの6人乗り・3列シート車では、3列目シートを左右に跳ね上げることで、4名乗車で荷室に大きめの荷物を積むことができる。27インチの自転車でも、2列目キャプテンシートの間に前輪を入れれば積載可能で、かなり大きな荷物を積めるのだ。

しかも新型の3列目シートは、左右に跳ね上げて固定する際に、固定位置を90mm低く設定(地面からの高さは1390mm)。また、左右シートを固定するストラップのマウント位置も、先代の真上に対し新型は後方横に変更。さらに、シート自体も1kg以上軽量化するなどで、背が低い人や、重いものを持ち上げるのが苦手な人でも、より操作しやすい設定としている。加えて、3列目シートを跳ね上げて固定する際、先代ではハの字となっていたが、新型は垂直にすることで、より多様な形状の荷物を積載可能に。左右シート幅も160mm拡大したことで、荷室容量のアップにもつながっている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください