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ホンダ「フリード」新旧比較で見るヒットの法則 ちょうどいいサイズ感はそのまま熟成が進んだ

東洋経済オンライン / 2024年11月21日 11時30分

新型フリードのフロントフェイス(写真:本田技研工業)

ファミリー層を中心に、根強い人気を誇るホンダのコンパクトミニバン「フリード」。2024年6月、8年ぶりのフルモデルチェンジを受けた3代目が発売され、なかなか好調な売れ行きをみせているが、新型は先代モデルと比べ、どのようなクルマに仕上がっているのだろうか。

【写真で見る】ホンダ「フリード」新旧モデルの内外装などを比較する(84枚)

先代にあたる2代目フリードは、幅広いユーザー層が運転しやすい小ぶりな車体、余裕ある室内、使い勝手のいい装備などが特徴だった。また、6人乗りと7人乗りが選べる3列シート車に加え、5人乗りの2列シート車もそろえるなど、幅広いニーズに対応したことなどが人気の要因だったといえる。

新型でも、そうしたフリード本来の特徴や個性は継承しつつも、最新のハイブリッドシステムや先進安全装備、細部にわたる装備の改良などを実施。そうした進化がユーザーから一定の評価を受けたのだろう。ホンダによれば、発売約1カ月後の2024年7月27日時点で、月間販売計画(6500台/月)の約6倍となる約3万8000台の受注という成果が出ているという。

ここでは、そんな新型フリードについて、実際にどういった点が先代モデルから進化したのかを検証。改めて、同モデルが持つ魅力に迫ってみる。

【写真】ホンダ「フリード」新旧モデルの内外装などを比較する(84枚)

ホンダの大人気モデル「フリード」とは

フリードは、2008年に発売された初代モデル以来、30代や40代の子育て世代を中心に大きな支持を受けているコンパクトミニバンだ。

先代にあたる2代目モデルは2016年に登場。大柄なクルマの運転が苦手な人にも「ちょうどいい」サイズの車体に、スタイリッシュなフォルム、多彩なシートアレンジが可能な広い室内空間などの特徴を持つ。

先代のラインナップは、6~7人乗り・3列シート車の「フリード」、5人乗り・2列シート車の「フリード+(プラス)」という主に2タイプを用意。2019年のマイナーチェンジでは、外観の刷新に加え、アウトドア風味のクロスオーバースタイルが魅力の「フリード クロスター」も追加し、バリエーションを拡大した。いずれのタイプにも1.5Lガソリン車と、同じ排気量のハイブリッド車を用意したほか、ほとんどのタイプに2WD(FF)と4WDを設定した(7人乗りは2WD車のみ)。2代目フリードは、こうした幅広いラインナップにより、多様化する顧客のニーズに対応。今では「ホンダ登録車でナンバーワンの売れ筋」と呼べるほどの人気モデルへ成長した。

3代目となる新型フリードの概要

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