ホンダ「フリード」新旧比較で見るヒットの法則 ちょうどいいサイズ感はそのまま熟成が進んだ
東洋経済オンライン / 2024年11月21日 11時30分
また、新型のホンダセンシングでは、壁などの障害物の見落としによる衝突回避・被害の軽減を支援する「近距離衝突軽減ブレーキ」も追加。渋滞路など車速65km/h以下で車線中央付近を走行するようステアリング操作を支援する「トラフィックジャムアシスト」、先行車や対向車を検知し、ハイ/ロービームを自動で切り替える「オートハイビーム」なども新しく採用され、安全支援機能はさらに向上している。
価格アップも最小限に抑える
以上のように、新型フリードは、先代と比べ、装備の充実度はかなりアップしている。なお、新型の価格(税込み)は、250万8000円~343万7500円。先代の価格(税込み)は233万900円~321万5300円だったので、全体的にやや高くなっているのは事実だ。ただし、最新のハイブリッドシステムによる燃費向上のほか、各部の熟成、先進安全装備の充実度を考慮すると、新型は可能な限り価格帯を抑えた感もある。おそらく、「このモデルを絶対にヒットさせたい」というホンダの強い意気込みが、こうした価格設定となったのではないだろうか。
先代のフリードは、自販連(日本自動車販売協会連合会)のデータによれば、2023年度(2023年4月~2024年3月)の新車販売台数で7万4681台を記録し、全体の10位にランクイン。モデル末期だったにもかかわらず、根強い人気を誇っていた。その新型も前述のとおり、発売約1カ月で月間販売計画(6500台/月)の約6倍となる約3万8000台を受注し、出足は好調のようだ。
自販連が調査した新車販売台数のデータによれば、その後も2024年8月の1カ月間で6990台(前年対比152.3%)、2024年9月の1カ月間で8943台(前年対比153.2%)を記録。いずれも対前年比を上まわっているため、発売直後では、市場から一定の評価を受けていることは確かだろう。
ただし、そうした人気がどれだけ持続するのかは、これからだ。フリードは、これも前述のとおり、「ホンダの登録車で一番の売れ筋」モデル。それだけに、新型が市場にどのようなインパクトを与え、人気モデルの座を維持できるのかなどが、今後気になるポイントだ。
平塚 直樹:ライター&エディター
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「フロンクス/ヤリスクロス」コンパクトSUV比較 ともに都会的なスタイルだがグレード構成に差
東洋経済オンライン / 2024年11月20日 12時0分
-
ホンダ新型「フリード」の「キャンピングカー仕様」公開! 専用「ベッド」と“断熱”&“電装”を搭載! 斬新「車中泊仕様」ロッキー2「マウンテンビレッジ」お台場で実車を展示
くるまのニュース / 2024年11月18日 19時10分
-
「フロンクス」対「WR-V」インド生産SUV徹底比較 手頃な価格設定と扱いやすいサイズ感が魅力的
東洋経済オンライン / 2024年11月9日 9時20分
-
「250万円」から販売中! ホンダ新型「コンパクトミニバン」は月々いくらで乗れる? “最大7人乗り”の便利な「フリード」は“残価ローン”だとオトクなのか?
くるまのニュース / 2024年11月7日 20時10分
-
「シエンタとフリードで迷っています。皆さんどちらを買いますか?」質問に回答殺到!「安全性能なら」「5人乗りなら」両方乗り比べした人も どんな「視点」が重要?
くるまのニュース / 2024年10月27日 18時10分
ランキング
-
1【風呂キャンセル界隈】医師「心身が疲れた時こそ入浴を」 - 安全で健康的な方法とは
マイナビニュース / 2024年11月21日 11時0分
-
2書店に行くとなぜか急にトイレに行きたくなる「青木まりこ現象」とは?
マイナビニュース / 2024年11月21日 16時2分
-
3とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
-
4「加熱したのに、なんで!?」カキフライでノロウイルスにあたる意外な理由
オールアバウト / 2024年11月20日 20時45分
-
5生産性を上げ、まわりと差がつく5つの栄養素 ライバルを出し抜くために必要なのは「食事」
東洋経済オンライン / 2024年11月21日 10時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください