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ホンダ「フリード」新旧比較で見るヒットの法則 ちょうどいいサイズ感はそのまま熟成が進んだ

東洋経済オンライン / 2024年11月21日 11時30分

ただし、燃費性能(WLTCモード値)は、新型の14.4~16.5km/Lに対し、先代は15.6~17.0km/Lと、先代のほうが数値はよりいい。もちろん、これらは、あくまでカタログ上の数値。実際の燃費は、ドライバーの乗り方や路面状況などによって変わってくるので一概には言えないため、あくまでも参考値として捉えていただきたい。

疲れにくく、見切りのよい運転席

一方、運転席まわり。新型では、メーターをステアリング奥に配置するインホイール式に変更。ダッシュボード上に装備していた先代と比べ、前方視界がよりすっきりとしている。メーター自体も、7インチTFT液晶タイプを採用し、速度や現在時刻など、必要最小限の情報を見やすく表示する仕様となっている。また、フロントピラーを2本タイプから1本タイプに、さらにドアミラー位置を変更することで、ななめ前方の視界も向上。交差点などで歩行者を認識しやすくするなど、運転時の視界に気を配ったデザインとなっている。

また、新型の運転席や助手席には、新しく「ボディースタビライジングシート」を装備。人の骨格を研究して開発したというこのシートは、長時間座っても疲れにくい構造を持つことが特徴だ。実際に座ってみると、座面や背もたれは、硬すぎず、軟らかすぎない適度な弾力を持ち、とても快適。筆者のような腰痛持ちでも、ロングドライブなどで疲れにくく、腰痛にもなりにくいことが期待できる。

ほかにも新型では、スイッチのオン/オフで操作ができる「電動パーキングブレーキ」も採用。アクセルを踏むと解除される仕組みのため、従来の機械式パーキングブレーキのように、解除を忘れるとブレーキを引きずったまま発進するようなケースもなくなった。さらに、信号待ちなどの停車中に、ブレーキペダルを踏み続けなくても停車状態を保持する「オートブレーキホールド」も装備。渋滞路などで、ドライバーの疲労を軽減する装備も追加されている。

室内・荷室の広さについて

新旧モデルの室内サイズも比較してみよう。

まず、先代は、フリード(6/7人乗り)が長さ3045mm×幅1455mm×高さ1275~1285mm、フリード+(5人乗り)が長さ2310mm×幅1455mm×高さ1275~1285mm。

一方、新型では、フリード エアー(6/7人乗り)が長さ2645mm×幅1470mm×高さ1260~1280mm、フリード クロスター(5/6人乗り)が長さ1935~2645mm×幅1470mm×高さ1270~1280mm。

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