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82歳でアプリ開発「米アップルも認めた」驚く思考 何歳からでも"やりたいこと"を見つける「3つの方法」

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 11時0分

そして3つめは、とりあえず獲得体験を増やすこと。新聞を読んで新しい言葉を1つ覚える。散歩で知らない道を歩いてみる。コンビニで新発売のお菓子を買って食べてみる。事前準備不要、手間なしで、思い立ったらすぐ実行できることで構わない。

「昨日できなかったことを、今日はやってみる。どんなに小さなことでも、新しい経験は気分を楽しくしてくれます。家族に、今まで口にしたことのなかった『ありがとう』を伝えてみるなどは、今すぐできることですよね」と、若宮さんは推す。

獲得体験が気持ちに弾みを作り、経験したことがない趣味や活動を始めることにつながったら、大成功である。

デジタル化社会は「高齢者にとっていい流れ」

このやりたいこと探し、若宮さんがシニア世代へおすすめするのは「めざせ、“リケ老”」。スマートフォンやパソコン、デジタル機器になじんで、デジタル化社会のスキルを身につけた“理系老人”になることを提唱する。

キャッシュレス、ペーパーレス化がどんどん進み、スーパーではセルフレジ、飲食店ではタブレットメニューが当たり前。ファミレスでは、配膳ロボットが食事を運んでくる光景も当たり前になってきている。

JRの駅ではみどりの窓口のかわりに自動券売機が並ぶ。自宅にいながら買い物もホテルの予約もインターネットでできるし、ネット割引などお得なものも多い。

「デジタル化社会は高齢者にとって過酷なように言われていますが、実際には、身体機能が衰えていく高齢者にはいい流れなんです。1人暮らしでもスマホを持っていれば、遠く離れていても家族と顔を見ながら会話ができるし、安否確認もできます。AI搭載の家電は労力を軽減してくれますよね。高齢化による人手不足が進めば、今後はロボットに介護してもらう時代がくるかもしれません。アナログ時代を生きてきた私たち高齢者がデジタルのスキルを身につければ鬼に金棒です」

IT機器は難しいと敬遠しているシニア世代は多いが、「リケ老の一歩はスマホから」と若宮さんは力説する。スマートフォンでインターネットにつながることができれば、世界がぐっと広がる。

たとえば、おなじみのSNS。総務省の2023年の調査によると、インターネット利用者のうち、SNSを利用している人は全体で80.8%と高く、70~79歳は66.6%、80歳以上でも52.6%の人がSNSを利用している※。

利用目的の第1位は年代を問わず、「従来の知人とのコミュニケーション」。インターネット上に居場所があれば、いつでもチャットで交流できる利便性や安心感は、対面や電話では得がたいものがある。

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