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個人投資家が語る「インデックスファンド」超入門 インデックスファンドの強み、投資への考え方

東洋経済オンライン / 2024年12月29日 12時0分

はっきり言って、今では数え切れないくらいたくさんの種類のインデックスファンドが存在しており、その1つひとつが想像し得るあらゆる指標を追跡しているのだ。しかし、ここで話題にしているのは、低コストの幅広いインデックスファンドのことである。S&P500インデックスファンド、トータル米国株式(債券)市場インデックスファンド、トータル・ワールド株式(債券)インデックスファンドなどのことだ。

インデックスファンドの何がそんなに強力なのか、もう少し詳しく見てみよう。

1 単一銘柄を買うということは、ある特定の会社の所有権の一部を買うということだ。理由はどうあれ、あなたはこの会社の業績がよくなると考えている。その予想が正しければ株価は上がるはずだ。

しかし、正しくない可能性もある。実は、市場で優良株を選ぶのは非常に難しいのだ。今日の大企業が明日のエンロンになるかもしれないし、そこまで劇的でないとしても、シアーズになるかもしれない。そして今日低迷している企業が、明日のエキサイティングな業績回復ストーリーを物語るかもしれない。

企業にはライフサイクルがある

2 企業にはライフサイクルがある。1960年代のゼネラルモーターズは圧倒的な強さを誇り、ほかの自動車会社は太刀打ちできないと考えられていた。政府が真剣に同社の解体を検討したくらいだ。もちろん実施はされず、ほかの自動車会社が、それはたまたま日本企業だったのだが、この大会社を打ち負かした。シアーズ、ポラロイド、ゼロックス……。私の青春時代の巨大企業は、今ではほとんど思い出されることもない。

1970年代の初めには「ニフティ・フィフティ」という概念があった。ニフティ・フィフティとは当時の少数優良企業のことで、こうした会社の株を買ってずっと持っていれば大丈夫、という考え方だった。問題は、どんなに優れた企業も永遠には続かないことだ。もっと簡単でいい方法があるはずだ。

3 インデックスファンドでは、そのインデックスを構成するすべての企業を少しずつ保有することになる。S&P500インデックスファンドに投資すれば、アメリカの上場大企業500社の一部を所有することになる。トータル米国株式市場インデックスファンドを保有している場合(私はこちらが好みだ)、あなたはアメリカの事実上すべての上場企業の一部を所有していることになる。最近ではその数は約4000社だ。

4 インデックスファンドは「時価総額加重型」である。つまりシンプルに言うと、大企業であればあるほど、ポートフォリオ全体に占めるその企業の割合は大きくなる、ということだ。私たちが所有する株の中で、成長し繁栄している企業の割合が増えるのだ。

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