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「前2輪」のユニークな形状で走るRaptorの可能性 街中の走行で快適かつ安全な移動手段を追求

東洋経済オンライン / 2025年1月4日 7時40分

ROIDZ TECHのRaptor(筆者撮影)

気がつけば、東京の街に電動キックボードが増えている。しかし、段差があるとつんのめる前輪小径、高重心のスタイルが非常に危険なのはご存じの通り。安価だから、なんとかなるから、シリコンバレーではやっていたから……といった理由で、未来のモビリティ環境を決めていいのだろうか? 『理想のカタチ』から未来のモビリティを考えるROIDZ TECHのRaptorに試乗した。

【写真で見る】「前2輪」の3輪車。ユニークな形状の「Raptor」

電動キックボードは日本の都市部には向かない

筆者は元2輪ジャーナリストで、日本車はもちろん、ハーレー、BMW、ドゥカティなど世界中のオートバイに試乗してきた。その経験から言って、電動キックボードは非常に危険な乗り物だ。なにしろ、元プロライダーの技術をもってしてもブレーキングが難しい。重心が高く、前輪が小径で身体に近いので、ブレーキをかけると絶対につんのめる。段差があると前回りする。

さらに、仕組み上、後方確認をすると、振り返ったほうにステアリングが切れる。自動車を運転していて、車道のほうにフラリと出てくるキックボードにヒヤリとした人は少なくないだろう。キックボードは仕組み上、振り返ったほうに向かってしまうのだ。こんな乗り物で車道を走っていいと許可した人は正気の沙汰ではないと思う。

【写真で見る】前2輪」というユニークな形状を持つRoidztechのRaptor。上下を分割して車体部分と、ボディ&操作系部分を分割できる

逆に、歩道は6km/hの制限があるのだが、これを守らずに歩道をハイスピードで疾走している人も多い。高齢の方や、子供が安心して歩けない歩道でいいのだろうか?

Raptorに秘められた大きな可能性

では、日本に適した『ラストワンマイル』のモビリティとはどんなものなのか? それを模索しているのが、RDSの鈴木行里社長と、千葉工業大学未来ロボット技術研究センターfoRoの古田貴之所長が共同創業したROIDZ TECHのRaptorだ。

電動で、スペック上は40km/hぐらいの速度が出る。前2輪の3輪車で、ちゃんとシートもあるので、とても安心して乗ることができる。もちろん、急制動も可能。前2輪なので、路面が悪くても、滑りやすくてもかなり安心してブレーキをかけることができる。

Raptorのユニークなところは、下部の動力ユニットと、上部ボディ、操作系を切り離して交換できるということだ。

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