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ホンダ電動化の幕開け、BEV「N-VAN e:」に期待 ガソリン車オーナーとして進化に注目したい

東洋経済オンライン / 2025年1月4日 12時30分

ガソリン車でいえば、e: L4はスタンダード、e: FUNは筆者も乗っているFUNグレードに相当。e: Gやe: L2はBEV版のみの設定で、基本的に企業向け。ホンダの法人営業部と新車オンラインストア「Honda ON」での販売限定で、リース契約のみでの取り扱いだ。対して、e: L4とe: FUNは法人だけでなく個人への販売も行っており、ホンダの販売会社「ホンダカーズ」でも取り扱っている。ホンダによれば、N-VAN e:は、実際に個人からの注文も入っているというから、BEV版でも仕事と遊びの両方に活用したいユーザーが一定数いるようだ。

N-VAN e:の外観について

N-VAN e:の外観は、従来のガソリン車と大きな差はない。e: FUNは、ガソリンのFUNグレードと同じく、愛らしさも演出する丸目LEDヘッドライトを採用。e: L4やe: G、e: L2は、ガソリンのスタンダード車と同じハロゲンタイプのヘッドライトを装備する。

ただし、BEV版のフロントグリルには、ブラックをベースに白や青、赤などの点模様が入った新型を採用。e: FUNでは左に普通充電、右に急速充電の2つの充電口も新設している(他グレードでは急速充電はオプション)。また、フロントバンパーはやや角張ったデザインに変更。e: FUNでは、ガソリン車FUNグレードの特徴である左右のLEDフォグライトが未装着となったため、パッと見たときに、スタンダード仕様との違いはヘッドライトのデザインくらいとなった。つまり、BEV版の外装は、ガソリン車と比べ、スタンダードとFUNの差別化をより小さくしているといえる。

一方、インテリアは、1370mmの荷室高を確保するなど、室内の広さや使い勝手の良さもガソリン車と同等。後席と助手席にはダイブダウン機構を採用しているのも同じで、フラットで広々とした荷室はN-VAN e:でも健在だ。このあたりは、大容量ながらバッテリーを薄型化し、床下へ搭載するなど、さまざまな工夫の効果も出ているといえる。

また、ドア内張りや荷室の壁などに、縦のビードデザインを採用しているのも印象的。ホンダによれば、このデザインは、コンテナから発想したもので、室内を直線基調でスクエアなイメージとすることで、より広々と見える空間を演出したという。ちなみに、筆者の愛車+STYLE FUNは、樹脂素材を使ったブラック基調の内装で、荷物の出し入れにより付いてしまうキズが目立ちやすい。N-VAN e:のほうが、アイボリーを基調とする色調であることもあり、内装の傷が目立ちにくそうだし、たしかにより広そうに感じる。

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