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ホンダ電動化の幕開け、BEV「N-VAN e:」に期待 ガソリン車オーナーとして進化に注目したい

東洋経済オンライン / 2025年1月4日 12時30分

運転席では、エアコン操作部やパワーウインドウなど、運転中に操作頻度の高いスイッチ類を、インパネ中央部に集中配置する。ドライバーが視線や意識を可能な限り運転に集中できるようにするための工夫だ。またメーターには、N-BOXと同じ7インチTFT液晶タイプを採用。大きくシンプルな表示により、運転に必要な情報をスムーズに確認することを可能とする。

さらにシフト操作は、最近のホンダ車に多いスイッチ式の「エレクトリックギアセレクター」を採用。「D/B」を1回押せば通常の前進、もう1度押すと下り坂などでの減速度を上げる「Bモード」に切り替わる。また、後退するときは「R」を引き、駐車時は「P」を押す。筆者の愛車などガソリン車のシフトレバーは、オーソドックスなバータイプなので、最初はやや操作に戸惑った。だが、慣れれば、スイッチを押すだけなので、よりイージーに、素早いシフト操作が可能。そのぶん、運転へより意識を集中できるといえるだろう。

電動化で激変、あきらかに変わった加速感

筆者は、栃木県にあるホンダのテストコースで、4人乗りのe: L4を試乗した。実際の走りで、まず印象的だったのが、かなりスムーズな加速感。バンクもあるオーバル状の高速周回路を走行したのだが、直線路を徐々に加速していくと、あきらかに車速の伸びがガソリン車よりいい。

とくに、このときは、事前にNAエンジン車で同じ場所を走ったあと。NAエンジン車は「最高出力39kW(53PS)・最大トルク64N・m(6.5kgf-m)」で、筆者が乗るガソリン・ターボ車の「最高出力47kW(64PS)・最大トルク104N・m(10.6kgf-m)」よりも非力だ。そのため、例えば、50km/hから100km/hまで加速した際、車速の伸びがかなり遅い印象だった。その点、N-VAN e:の加速は驚くほどスムーズで、愛車のガソリン・ターボ車を超えるほど余裕ある感じだった。

なお、N-VAN e:のスペックは、e: FUNやe: L4の場合で、「最高出力47kW(64PS)・最大トルク162N・m(16.5kgf-m)」。最高出力はガソリン・ターボ車と同じだが、最大トルクがかなり太くなっている。それでも、ホンダによれば、N-VAN e:は発進時のアクセル応答性を一般の乗用BEVなどよりも抑え気味にしているという。発進などであまり急激な加速をすると、多くの荷物を積載しているときに、荷崩れが起こる可能性もあるからだ。このあたりは、やはり配送業など商用ユースが前提のモデルらしい点。走行性能にも、一般ユースとは異なる独特な味付けを施しているといえる。

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