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レクサス「GX/LBX/LM」ニュージーランド旅の訳 走りより体験に重きを置いたブランドの姿勢

東洋経済オンライン / 2025年1月8日 9時30分

素直な操縦性と、加速が欲しいというときのモーターアシストが適切で、期待以上に活発な走りが楽しめた。後席スペースは限られているが、日本の市街地では扱いやすく、評価する人が多いというのにうなずける。

ファントゥドライブという点では、LBX Morizo RRがダントツ。私にとって、クイーンズタウンでのドライブが初試乗だった。1.6リッター3気筒と小さな排気量のエンジンだが、徹底的にチューンされている。

最高出力は標準モデルの67kW(+モーター65kW)に対して234kW、最大トルクは120Nm(+モーター185Nm)に対して400Nmと、だいぶ違う。4輪駆動で、変速機も、8段オートマチックか6段マニュアルかを選べる。

実際のドライブフィールは、パワーに振りまわされることはなく、一言でまとめると“大人っぽい”もの。太いトルクに加え、ステアリングとサスペンションのバランスが取れている。

高性能ホットハッチはドイツのメーカーが得意とするジャンルで、メルセデスAMGには「A35 4マチック」、BMWには「M135 xDrive」、フォルクスワーゲンには「ゴルフR」がある。レクサスLBX Morizo RRはデリケートに仕上げられているのが特徴で、競合よりも使い勝手に優れると感じた。個人的な印象では、内装の仕上げだけが惜しい。

最後に乗ったレクサスLM、圧巻の後席

数日にわたったテストドライブの締めくくりはレクサスLMだ。クイーンズタウンに用意されたのは、4人乗りの「エグゼクティブ」。前後席の間に大きなモニターをはめ込んだパーティションを持つ、かなり凝った仕様である。後席に座って、殿様気分を味わわせてもらった。

クイーンズタウンは、「究極のアウトドア・アドベンチャーが豊富にそろっています」なんて、ニュージーランド政府観光局のホームページに書かれている場所だ。

緯度が高いため、冬は雪上スポーツが楽しめる(北半球から出かけて行く人も多い)。さらにクロカン4WDでのドライブ、ヘリコプターから山々を眺め下ろす遊覧飛行、ボートクルーズ、トレッキング、サイクリング、それにゴルフと、コンテンツは豊富。バンジージャンプはこの土地で生まれたんだとか。

「地球でもっともすごい景観が楽しめて、レクサスの持つ冒険的なスピリットを伝えるのにふさわしい場所」として、サウスアイランドが今回のレクサス車のドライブの場所として選ばれていた。

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