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レクサス「GX/LBX/LM」ニュージーランド旅の訳 走りより体験に重きを置いたブランドの姿勢

東洋経済オンライン / 2025年1月8日 9時30分

レクサスGXの走行シーン(写真:Lexux International)

2024年11月に、私はニュージーランドで、最新のレクサス車を運転する機会を得た。

【写真で見る】レクサス「GX/LBX/LM」ニュージーランド試乗。各車の内外装などのディティールを詳しく確認する(94枚)

なんでわざわざニュージーランド?と尋ねると、日本の広報の責任者は「レクサスはクルマとともに経験を提供するブランドですから」と答えた。そんなことを言う自動車メーカーなんて、めったにない。どういうことだろう?

乗ったのは、日本ではまだ本格的な販売が始まっていないSUVの「GX」、コンパクトな「LBX」、2024年に発売されて高い人気を集める「LBX Morizo RR」、それにミニバン型リムジンとでもいうべき「LM」だ。

走ったのは、ニュージーランドのサウスアイランド、緯度の高いところにあるクイーンズタウン。山が多くて氷河湖があって、景観がよく、ドライブに楽しい土地だ。

【写真】レクサス「GX/LBX/LM」ニュージーランド試乗。各車の内外装などのディティールを詳しく確認する(94枚)

あらゆる道を走破するSUV、レクサスGX試乗

レクサスGXは、クロスカントリー4WD車にふさわしいラダーフレームを備えた車体が特徴。リアサスペンションには、やはり本格的な“脚”がよく伸びるリジッド方式を採用している。

レクサスは、一方で、オンロードでの快適性も重視。そこでGXには「E-KDSS」なる電子制御スタイビライザーを装着している。オンロードでは左右のサスペンションを締結して直進安定性を高め、悪路では締結を解除し、左右のサスペンションがより自由に動けるようにする。そのため、悪路でも車輪の接地性が確保され、走破性が高まる。

悪路をこなしつつ、オンロードでの快適性を追求するというのがGXの開発コンセプトというだけあって、クイーンズタウン近郊の未舗装路で山を登ったときも、舗装された屈曲路が続く道を走ったときも、加えて町中でも、オールマイティな性能を味わわせてくれた。

乗ったのは、ひと足先にデリバリーが始まっているアメリカ市場向けのモデル。日本のファンはいつクルマが届くのか、やきもきしているので、ちょっと得した気分になったのと同時に「申し訳ないです」とここで言っておきたい気分になった。

標準車と限定車、2台のレクサスLBXを比較試乗

LBXは、1.5リッター3気筒エンジンを使ったハイブリッドモデル。いわゆる「Bセグメント」に属する、レクサス最小のハッチバックだ。現地でのドライブは、荒涼たる山の中を抜けていくクラウンレンジを通って、湖沿いのリゾート、ワナカへ。帰りはワインで知られるギブストンバレーを経由。

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