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「家電→PC→メイド喫茶」秋葉原"主役交代"の歴史 アナログ写真を見れば歴然「60年前と今」街の差

東洋経済オンライン / 2025年1月9日 9時0分

夕方以降、中央通り沿いにずらりとメイドさんが並ぶ。このメイドさんたちの列は駅前だけでなく、地下鉄銀座線の末広町駅近くまで約500メートルほども続き、秋葉原名物とも言える風景になっている。

20年ほど前に発祥したメイド喫茶という業態だが、いまだこんなに盛んで、量的にも拡大しているとは。メイドは完全にアキバのアイコンであり、メイド喫茶はこの街の基幹産業ともなっていると言えそうだ。

現在も変わり続けている秋葉原

2024年には秋葉原のランドマークの一つでもあり「肉ビル」としても知られた「肉の万世 秋葉原店」が閉店。現在ビルは解体中。また、駅前中央通り沿いの一等地、エディオン、ラオックス、オノデンなどのある区画の再開発も画策されている。

一方で、裏通りに入るとまだパソコン店や電子部品の店が点在し、駅前のラジオセンター内を覗いてみると無線機や真空管ラジオ、蓄音器、音響部品、8ミリ映写機などを扱っている店が密集していて、昭和の秋葉原を味わうこともできる。

現在はメイドさんが街のアイコンとなっている秋葉原だが、こうして昭和戦後からの街の歴史を概観してくると、十数年後、このポップカルチャーの街がまた大きく性格を変えていることも考えられるのだ。常に、アキバの街の風景はうつろっている。

鈴木 伸子:文筆家

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