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若者に人気「有線イヤホン」は大人も使うべき逸品 単に「平成をイメージさせるアイテム」ではない

東洋経済オンライン / 2025年1月10日 12時30分

イヤホン端子のないスマートフォンやPCにも接続できる、USB Type-C対応の有線イヤホンAZLA「AIM C」直販価格4400円(筆者撮影)

いま、有線イヤホンが、若者の間で人気だという。

【画像】スマホを手やポケットから落としてしまったときの命綱になる

ある年齢以上の人は、猿が気持ちよさそうにイヤホンから流れる音に耳を傾ける、80年代のソニー「ウォークマン」のテレビCMや、カラフルな背景をバックに、ダンサーとともに白いケーブルが踊る2000年代のiPodのテレビCMを思い出すかもしれない。

ワイヤレスイヤホンよりも音質がいいことを好んで使っている、オーディオ好きの人もいるだろう。

エモい平成をイメージさせるアイテム

しかし若者にとってはエモい平成をイメージさせるアイテムのようだ。平成の青春ドラマや映画に、カップルが1つの有線イヤホンを分け合って使うときに、ケーブルの短さが功を奏して、頭をぶつけ合うくらいお互いの距離が近くなるところにキュンとくるらしい。

確かにワイヤレスイヤホンでは、そうはいかない。ケーブルがないからいつもよりグッと近づく必要がない。同じ曲を片耳ずつシェアしているだけだ。

とはいえワイヤレスイヤホンを手軽に購入できるようになった現在、郷愁の思いもしくは、高い音質のためといった特別な理由がなければ有線イヤホンを選ぶことはないかもしれない。

有線イヤホンのメリット

しかし、実は有線イヤホンはメリット大なのだ。

まず充電が不要。スマートフォンの充電に加えてイヤホンの充電状態も管理しなくてはならないことはストレスだが、有線イヤホンならバッグのなかのポケットや、小さなポーチのなかに入れっぱなしにできる。音楽を聴いたりオンラインミーティングをしたりするときだけ取り出せば、すぐに使える。

バッテリーの消耗もないから、壊れるまではずっと使えるというメリットもある。ワイヤレスイヤホンは左右の本体や充電ケースにそれぞれ小さなバッテリーが入っているが、いずれかのバッテリーが消耗して短時間しか使えないようになると、バッテリー交換のための修理か、ユニットごとの交換または買い替えをしなくてはならない。

周囲がうるさい場所でも通話がしやすいのも有線イヤホンの特徴だ。マイク部がケーブルの途中にあるため、つまんで口元に寄せれば周囲のノイズが入りにくくなる。高級なワイヤレスイヤホンは音楽だけではなく、自分の声も低ノイズとなるようにさまざまなノイズキャンセリング技術が使われているが、有線イヤホンなら物理的に声をクリアに届けることができる。

そして、スマホを手やポケットから落としてしまったときの命綱になる期待値も忘れてはならない。サーフボードやスノーボードのリーシュコードのように、自分の体とスマートフォンを結ぶ命綱になる。アスファルトの上に落として画面が割れることの危険性を思えば、有線イヤホンがアリだと感じてくるだろう。

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