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物価高でも割安、北欧「弾丸フェリー旅」楽しみ方 オスロとコペンハーゲンを結ぶ0泊3日の旅

東洋経済オンライン / 2025年1月11日 6時30分

乗船したDFDSシーウェイズの「パール・シーウェイズ」4万0012トン(写真:谷川一巳)

現地の物価高と円安で海外旅行がしにくい昨今である。ましてそもそも物価の高い北欧は、日本人の客足はかなり遠のいている。しかし、実際に高いものとそうでもないものがあり、日本に比べて一律に何もかもが割高ではない。イメージ的には高そうな北欧の豪華国際フェリーに、リーズナブルな値段で乗ることができる。北欧鉄道旅にプラスするにはぴったりのフェリー旅を紹介しよう。

【写真を見る】日本人には肌寒いがプールやジャグジーは水着姿の乗客でにぎわっていた。「北欧のフェリー」ではどんな旅が楽しめるのか?

北欧にもあった弾丸プラン

カリブ海、地中海、北欧地域が世界3大クルーズ海域といわれる。しかし、この3地域のなかで、北欧だけは他の2地域と異なることがある。それは、北欧では都市間のフェリーも発達していることである。地中海にも定期フェリーはあるが、大都市と島を結ぶものであるし、カリブ海に至っては、大型フェリーの定期運航は皆無である。

クルーズ船と定期フェリーでは旅のスタイルがまったく異なり、クルーズ船は高額、短期間では無理、ひとり旅にも不向きであるが、定期フェリーなら、それなりの価格、1泊2日程度の移動、ひとり旅にも最適である。

北欧の諸都市間は定期フェリーで結ばれ、1泊2日の行程になる区間は大型フェリーで1日1便程度、陸地と陸地が接近している部分では、所要時間20分程度の区間もあるなど、さまざまな航路がある。

短距離区間の船内は椅子席で、日本の航路でよく見かける大部屋の桟敷席は1泊2日となるフェリーにもない。日本国内でも新造船を中心に桟敷席はなくなっているが、海外では大浴場がなく、個室内にシャワー完備が標準なので、どうしても運賃は日本より高額となる。

そんな北欧のフェリーだが、2023年9月にオスロ―コペンハーゲン間で利用した。運航するのはデンマークのDFDSシーウェイズという船会社である。この間は片道運賃が日本円で1万5000円程度からとなるが、閑散期を中心に割引があり、双方からフェリーで往復する0泊3日のプランがある。

この航路は双方の港を15時に出発し、翌日10時に到着するので所要時間は19時間、オスロからコペンハーゲンへのプランでいえばコペンハーゲンに5時間滞在、逆方向でいえばオスロに5時間滞在できるものである。日本でも関西―大分間で「弾丸フェリー」として、0泊3日、現地での宿泊がなく、2泊とも船中泊となる格安プランを行っていたことがあったが、それと同じようなプランが北欧にもあったのである。

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